冨士眞奈美さんが語る『徹子の部屋』の魅力

「なんといっても照明が素晴らしいの!(笑)」

 黒柳徹子とはもう60年以上の付き合いだという、女優の冨士眞奈美さん。常連出演者として、番組の魅力をこう語る。

あの番組がスタートしてから、20回近く呼ばれているんじゃないかしら。正確な回数を覚えてないわ(笑)。

 担当しているプロデューサーさんがとてもいい方で、楽しくて気が合うんです。徹子さんとは長い付き合いだから、全然、緊張なんかしない。近況報告と昔話をしていると、いつもウキウキして『あら、もう終わり?』って感じ。

『徹子の部屋』のいいところは……、なんといっても照明が素晴らしいのよ。ものすごく美人にしてくれるの。シワなんか全部飛ばしてくれる(笑)。あと、飾られているお花が、ゲストに合わせて生けてくださるそうで、とても素敵よね。褒めると帰り際にくださるの。

 徹子さんはほんとにまじめで努力家。いつも机に、びっしり書き込んだメモを置いているんです。ゲストの方のことをよく下調べなさるんですってね。機転が利くし、物覚えがよくていつも感心しています。

 100歳くらいまで続けていただきたいわ。徹子さんだったらできるでしょう」

ふじ・まなみ 静岡県生まれ。県立三島北高校卒。1956年NHKテレビドラマ『この瞳』で主演デビュー。1957年にはNHKの専属第1号に。俳優座付属養成所卒。俳人、作家としても知られ、句集をはじめ著書多数。