フミヤの名前を出すやいなや
再結成の気運は高まるばかりだが、ほかのメンバーはどう見ているのか。4月下旬、リーダーを務めた武内を都内で直撃した。
─フミヤさんがチェッカーズの曲を解禁しましたが?
「アブラーズの'18年のライブDVDの件は知っていますか? あれがきっかけですから、特に驚いたりはしません」
たしかに'18年10月のアブラーズのライブでは、フミヤも特別参加し、一緒にチェッカーズの曲を歌っている。
「昨年、オレが芹澤さんに“フミヤが参加した'18年のライブDVDを商品化させていただきます”と直接報告したんです。同時にフミヤにも“直接話せばきっと和解できる”という話もしました。それが2人の雪解けにつながったんじゃないでしょうか」
武内は、陰ながら彼らの懸け橋になっていたことを明かしてくれた。
─再結成を期待する声もあがっています。
「絶対やりません。クロベエ(徳永さん)はもういないんですから」
再結成については固く否定する武内。アブラーズ以外のメンバーとは、最近は会っているのだろうか。
「(フミヤには)仕事する以外は、お互い忙しいですから。めったに会わないです」
─高杢さんと連絡は?
「……全然ないです。でも、いつか一緒にメシでも食える関係になれればと思っています。一緒に東京に出てきた仲間ですから」
リーダーも近況を知らない高杢の現在。彼のSNSには、地元の福岡での仕事が告知されており、今も芸能活動を続けているように見えるが……。
「彼の奥さんは埼玉県内の旅館の女将さんなんです。高杢さんもお客さんの送り迎えや買い出しといった奥さんの仕事を手伝っています。接客中はトレードマークだった口ヒゲも剃って、すっかり旅館のスタッフ。最近では、宅配会社や建築測量会社の事業顧問に就任するなど、芸能以外の仕事もいろいろやってるみたいです」(旅館の近隣住民)
真相を確かめるため、旅館前で待つこと数時間。裏口からひっそりと出てきて車に乗り込もうとする男性の顔を見ると……。高杢だ。
フミヤに対する心境に変化はあるのか。運転席に座ったところを直撃した。
─フミヤさんがチェッカーズの楽曲を解禁させましたが、これは高杢さんとも雪解けということですか?
「いやいやいや……」
フミヤの名前を出すやいなや苦笑しながら取材を拒絶。車の窓を閉め、沈黙する彼に代わって答えてくれたのは、高杢の妻だった。
「今日は主人の“ヒゲ”もないので取材はやめてください。チェッカーズのみなさんとは現在、距離を置いていますので何もわかりません」
─フミヤさんが芹澤氏と和解しましたが……。
「おめでたい話ですよね。これでみんな仲よく元気になればなと思います」
そう言い残し夫婦で車に乗って去っていった。
“ギザギザ”になってしまった高杢のハートが、元どおりになる日は来るのか。