第104作の朝ドラ『おかえりモネ』は、時代劇ではなく現代が舞台。宮城県気仙沼に生まれた“モネ”ことヒロイン・永浦百音が、気象予報士という天気にとことん向かい合う仕事を通して、人々や故郷に幸せな未来を届けようとする希望の物語だ。
脚本は『リッチマン、プアウーマン』『G線上のあなたと私』などを手がけた安達奈緒子のオリジナル作品。宮城・気仙沼や登米でのロケなど見どころいっぱいの本作。そのポイントを吉永証制作統括に直撃です!
制作統括に直撃(1)
気象予報士にスポットを当てたワケ
「朝ドラっていろんな職業のヒロインが出ていますが、なるべく同じ仕事にはしたくありませんでした。今回、多くの人と関わる、接点がある職業にしようと考えたときに、天気ってみなさんに非常に身近なもの。でも、それをどう仕事や生活に活かせるか、普段から意識しているわけではないと思うんです。そういう部分をヒロインのモネを通して考えたりして、人と人とをつなぐドラマが作れるのではと思い、気象予報士を選びました」
制作統括に直撃(2)
豊かな自然の映像美に注目
「ロケをした時期がそうだったのかもしれませんが、気仙沼の天候か変わりやすく、天気予報は晴れでも急に雲が湧いてきて雨なんてこともよくありました。天気を題材にしたドラマでありながら天気に泣かされるという(笑)。でも、きれいな海や山にかなり行って撮影したものが、すごく期待していただける感じに仕上がっています。豊かな自然の映像美も見どころです」
制作統括に直撃(3)
タイトルに込めたある思い
「震災のときに気仙沼にいなかったということが心にひっかかっているモネが、登米や東京に行き故郷に対して何ができるかを模索。やがて成長し帰郷したモネを、みんなが少しずつ迎え入れていく。ご覧いただくとだんだんわかりますが、家族とのちょっとした心のすれ違いや、思いの違いが次第にほぐれていく中で、“おかえり”という気持ちでみんなが再び受け入れるようになっていくんです。そういう意味もありこのタイトルにしました」