マスクを取らずにアイスコーヒーを飲んだ男性
お見合いを終えた美喜江さん(33歳、仮名)から、『今日の方は、お断りでお願いします。すご〜くヘンな人でした』というLINEがきました。その日は、メーカー勤務の秀夫さん(37歳)とのお見合いだったのです。
何がヘンだったのか、このLINEだけでは意味がわからなかったので、事情を聞こうと電話をしました。すると、美喜江さんの開口一番が、「今日の方、なんで対面お見合いを希望したのか、謎です」と言うのです。
お見合いの待ち合わせ場所で会ったときから、秀夫さんは、何か怯えている様子だったというのです。
「席について、私がメニューを見ていたら、『飲み物は、ストローで飲めるものにしてください』と言うんですね。今日は暑かったし、私も冷たいものが飲みたかったので、アイスティーを頼んだんです。彼は、アイスコーヒーを注文していました。
飲み物が運ばれて来たので、マスクを取って飲もうとしたら、『マスクは取らないでください! 飛沫感染が怖いので』っていうんです。マスクを取らないで、どうやって飲むんだろうと思っていたら、彼は、マスクの下を手でちょっと摘んで、そこからストローを差し込んで、アイスコーヒーをズズズーッと飲んでいるんです。
その姿がおかしくて、私、思わず吹き出しそうになっちゃって。その日は、ラウンジも混んでいてたくさんのお客さんがいたので、こんなふうにして飲み物を飲むのは絶対に嫌だと思って、結局私は飲み物に一口も手をつけませんでした」
そして、秀夫さんから語られるのは、コロナの感染が怖いという話ばかり。
「ちょっとイラッときたんで、『そんなに外で人に会うのが怖いないら、なぜオンラインお見合いにしなかったんですか?』と言ったら、『声が大きいです。マスクをしていたとしても、大声を出せば飛沫が飛びますよ』と言われて、私も怒る前に、ぐったり疲れてしまって、『もう帰りませんか?』と、20分でお見合いを切り上げてしまいました」
確かにここまでコロナに神経質なら、対面お見合いではなく、オンラインお見合いを希望されたほうがよかったですよね。
ただ、オンラインお見合いをして交際になったとして、その後、ずっとオンラインでばかり会話をしていたら、2人の距離は縮まりません。昨年からのコロナ渦で、人によってウイルスに対する捉え方、考え方は違っています。
感染しないように最大の注意を払うのは、誰もがしなくてはいけないことです。ただコロナに敏感になりすぎている人は、この状況下での婚活をしないほうがいいでしょう。
交際にはなったものの、2か月も3か月もリアルでお会いできないと、そのカップルが2人の距離を縮めて結婚に向かっていくのは、ほぼ不可能ですから。