嵐にも匹敵する仲のよさ、絆、一体感

 ジャニーズWESTのメンバーは、重岡大毅(28歳)、桐山照史(31歳)、中間淳太(33歳)、神山智洋(27歳)、藤井流星(27歳)、濱田崇裕(32歳)、小瀧望(24歳)の7人。彼らは7人でデビューすることにこだわり、「メンバーのグループ愛は現在のジャニーズでも屈指」と言われている。(※ 濱田「濱」は正しくは異体字)

 実際これまで『パパジャニWEST』や音楽番組などグループでの出演時は、楽屋や前室から、収録中、休憩、収録後まで終始、楽しげに話している姿が目撃されてきた。個々のテンションや距離感も近いため、誰が見ても仲がいいことがわかるのだ。

 仲のよさを魅力の1つとしてファンの心をつかんできた嵐が昨年末で活動休止中の今、そのポジションに収まるグループはいない。それは、嵐メンバーの仲のよさが全面に出ていた『VS嵐』が、5つのグループからメンバーを集めた『VS魂』に変わって思うような結果が出ていないことからもうかがえる。

「各グループからの寄せ集め形式では、嵐のような本当の仲のよさ、絆、一体感を醸し出せない」ことを見ている人々が気づいているのかもしれない。その点、ジャニーズWESTは嵐に負けないだけの仲のよさ、絆、一体感を持っているだけに、テレビマンたちが注目しているのは当然だろう。

 また、そんな仲のいい彼らだが、最年長の中間と最年少の小瀧に9歳の年齢差があることも、テレビマンにとって魅力的に見える。ジャニーズWESTをキャスティングすれば、各年齢なりのトークやリアクションが期待できる上に、それだけ幅広い視聴者層を集められるからだ。

華や派手さより、明るさと親近感

 そしてテレビマンたちとジャニーズWESTの話をするとき、必ずと言っていいほど飛び出すのが、「彼らの明るさと笑顔はいいよね」というフレーズ。「どんな現場でも笑顔で楽しみ、小さなことでも心から喜ぶ彼らがいるだけでスタジオがパッと明るくなる」というのだ。

 テレビマンたちは「みんないい顔をしている」と言い、見ている人々は「表情に癒される」と言う。華やかさや派手さより、明るさと親近感。『パパジャニWEST』で子どもたちに穏やかな視線を向け、一緒になって無邪気に遊ぶ姿は、近所の面白いお兄ちゃん、同じ職場の気さくな先輩、愛きょうのある後輩を思わせる。しかも、キャラクターも年齢も異なる7人がいるため、明るさと親近感は相乗効果で上がっていく。