西川さん“解禁”の可能性
前出の大塚さんも、当時をこう振り返る。
「インディーズレーベルを立ち上げたことが2度目の転機ですが、これまでのようなプロモーションができず、あのドリカムでも自社レーベルだと苦労するんだな……と印象に残っています」
そんな経緯もあり、西川の存在は公の場では長年触れられない“黒歴史”になっていたのだ。しかし、彼がスペシャルドラマで“解禁”される2年前にはこんな予兆が。
「4年に1度行う全国ツアー『ドリカムワンダーランド』を'19年に地元の札幌ドームで行ったのですが、前夜祭のようなイベント『ドリカムディスコ』に西川さんがサプライズゲストで登場したんです。このイベントに参加したのは中村さんのみで吉田さんはいなかったものの、一緒にステージに立つのは脱退以来だったので、涙を流すファンもいましたね」(参加した男性ファン)
西川は現在、地元の札幌でバーを経営しながらDJなど音楽活動も行っているが、イベント出演前から中村とは交流を続けているという。
「中村さんは北海道に行った際は、西川さんのバーをよく訪れているそうです。
西川さんもSNSでドリカムに関する投稿を積極的に行っていますし、良好な関係なんでしょうね」(音楽ライター)
限定的に3人が顔をそろえる可能性も出てきた。
「9月に『ドリカム茶畑オンラインフェス』と称した音楽と伝統文化を掛け合わせたイベントを開催します。そこで北海道のYOSAKOIソーランのパフォーマンスもあるのですが、札幌在住の西川さんにサプライズゲストで登場してほしいという声も上がっています。中継といった形であれば、共演は不可能ではないと思います」(広告代理店関係者)
西川との関係性の変化には、ここ最近の活動の好調ぶりも関係しているとの声も。
「昨年はコロナ禍でコンサートができない中、2人をアバター化した“ヴァーチャルドリカム”でオンラインコンサートを行いました。
また制定されて5年目となる『ドリカムの日』には『アマゾンプライムビデオ』で最新ライブを7言語、213の国と地域で配信。音楽を担当した人気ゲーム『ソニック・ザ・ヘッジホッグ1&2』のサウンドトラックも世界で配信するなど、ワールドワイドに活躍中です。確固たる地位を築いたことも、苦労の原因をつくった西川さんに対して寛容になれた理由なのかもしれませんね」(別のテレビ局関係者)
2人が描く未来予想図はきっと“思ったとおりに叶えられていく”だろう──。