とはいえ、“最後の夢”を叶えた後はどうなるのか、やっぱり気になるところ。
「もしかしたら、違う目標を見つけるかもしれません。羽生選手は“競技者”なので、4回転半を跳んだからといって引退するとは限らない。“競技者魂”が燃え尽きれば引退もあるかもしれませんが、“別の何か”を見つけたら現役を継続するはずです」
今後について仙台の父親に聞くと
そこで、羽生のことを今、最も近くで見ている地元・仙台の父親に、今後のことについて電話で話を聞いてみたが、
「そういったお話は、スケート連盟を通していただくことになっておりますので」
と、柔らかい口調の言葉が返ってきただけだった……。
羽生は、4回転半ジャンプを超える目標を見つけることができるだろうか。
「誰も成し得ていないことに挑戦したいという思いがあるのでしょう。例えば、オリンピックの4連覇。今まで、フィギュアスケートで3連覇を達成している選手は数人いますが、4連覇は1人もいません。北京五輪で4回転半を成功させて3連覇を果たしたら、4年後のミラノ五輪を目指すかもしれませんよ」(フィギュアスケート関係者)
羽生は前出の『Number』で、自分のモチベーションについても話していた。
《スケートの場合は、何かを達成した時に、「よっしゃ、じゃあ次これやろう」と続いていくんですよね。達成感が他とは全然違う。それのために生きているみたいなところもあって》
4回転半で4年後に4連覇。北京五輪の後は“4・4・4”を目指す新しい羽生が見られるはずだ。