長女が泣きながら母親を探し歩いていた

 居住する自宅マンションは築23年の3LDK。賃料は月9万円ほどだという。

 さらにはネグレクトを疑わせるような証言まで出てきた。冒頭の近隣住民が語る。

「今年の5月ごろ、マンションの中で長女が泣きながら母親を探し歩いていたんです。朝の9時くらいでしたね」

 同じマンションに住む女性が保護して警察に通報し、母親の行方を捜したが……。

「なんと、不在と思っていた母親が、実は家で泥酔して寝ていたんですよ。娘を外に置き去りにしたまま、インターホンの音にも気づかなかった」

 炎天下、長女は裸足のまま放置されていた。警察はネグレクトの疑いがあるとして児童相談所に通告をしたが、それでも今回の事件を防ぐことはできなかった……。

容疑者の母親もシングルマザー、兄は有名な不良

 千葉県出身の大越容疑者。地元の同級生は彼女について、

「人柄もよくてよく笑う、優しい子でしたよ。運動神経抜群で、ソフトテニス部ではエースでした」

 部活の顧問は厳しい先生だったが、反抗する様子もなかったという。ただ……。

「決して友達の多い子ではなかった。実家では父親が病気で早くに亡くなり、母親も何をしていたかわかりませんが、見たことがないくらい常に不在。基本的に祖母しか家にいなかったようです。

 私服はいつも同じ。もしくは学校のジャージでした」

 容疑者の母親も同じくシングルマザーで、孤独な家庭環境だったようだ。さらに、

「彼女には兄がいるのですが、地元では有名な不良で、逮捕歴や少年院に送られたこともあったそうです。

 ケンカや万引きをする仲間のグループといつも一緒にいたようで、生徒の間では恐れられている存在でした」(同・中学の同級生)

 高校時代に容疑者と飲食店でアルバイトをしていたという女性も、

「仕事はしっかりやっていて頼もしかった。ただ何となく周りとノリがズレていて、友達のいない子でしたね」

 学校では友人が少なく、頼れる家族もいない。周囲には孤独な学生生活を送っていたように映っていたようだ。