さて、もう少し若い世代ではどうか。
首都圏の公立中学2年の男子生徒4人に夏休み中のいちばんの思い出を聞いた。
美人当てゲーム
「友だちと大型商業施設に行ったこと。サーティワンアイスクリームで『ポッピングシャワー』を初めて食べてメチャメチャおいしかった。口の中でパチパチ弾けるんですよ」
とEくん。
「友だちと9人で公園で花火をしました。打ち上げじゃなく手で持つやつで、わいわいやって盛り上がりました」
とFくん。
Gくんは友だちとふたりで海に行って怖い思いをしたという。
「僕は泳げないので浮き輪をしていたんですが、ブイの浮かんでいる遊泳エリアの端まで行ったらかなり深くてびっくりしました」
事故につながらなくて幸いだった。
4人の中では“おもしろキャラ”的なポジションらしきHくんは予約制のプールに行ったのが最高の思い出という。
「彼女は募集中なので、やむなく友だちと行ったんです。楽しかったのはプールにもぐってやる美人当てゲーム。ゴーグルをつけてもぐって足とかを見て、どんな顔か当てるんですよ。触ったりはしていません。僕は曲がったことは嫌いなんで」
あと数日で夏休みは終わりというので、宿題の進み具合を聞いたところ、すべての教科を終えていたのはひとりだけ。
「まだ日にちはあるので最後の1日でやります」
などとコロナ禍で時間はあったはずなのに呑気(のんき)だった。
◎取材・文/渡辺高嗣(フリージャーナリスト)
〈PROFILE〉法曹界の専門紙『法律新聞』記者を経て、夕刊紙『内外タイムス』報道部で事件、政治、行政、流行などを取材。2010年2月より『週刊女性』で社会分野担当記者として取材・執筆する