ファンがアイドルに暴力をふるう衝撃の事件も。
「'83年、沖縄のコンサート会場で『渚のバルコニー』を歌う松田聖子さんにプラスチックパイプを何度も振るったのは、やはりファンの19歳の男性でした。
殴られたショックで聖子ちゃんは失神、コンサートは当然のことながら即中止になり、会場には悲痛なファンの怒号が渦巻いていました」(同)
アイドルの受難は今も昔も変わらない。次期朝ドラ主演が決定している川栄李奈もその憂き目に。
「'14年、AKB48の握手会で川栄李奈さんと入山杏奈さんがのこぎりを持った男に襲撃されるという惨事が起きました。以降、川栄は握手会は恐怖で出られなくなり、翌年に卒業を発表しました」
犯人はどこ?未解決事件
ファンが起こした事件とされるが真相がわからないものも。
「'86年近藤真彦さんのお母様の遺骨が盗まれるという事件が起きました。“返して欲しくばレコード大賞を辞退しろ”と脅迫文まで届き、賞レースに参加していたほかの歌手のファンの犯行などと噂されましたが、いまだに真相は謎。近藤さんはその年、『愚か者』で大賞を受賞しました」
被害者のアイドルが誹謗中傷されるという構図もこのときからあった。
「'77年当時、アイドルだった岡田奈々さんが数日間、男に監禁されるというショッキングな事件が起きました。
ワイドショーなどで連日報道されましたが犯人が捕まらないことで“自作自演”などのセカンドレイプともいえる誹謗中傷に悩まされたと岡田さんはのちにインタビューで語っています」(同)
周囲に被害が及んだケースも。
「'94年、当時人気子役だった安達祐実さんの所属事務所に小包爆弾が届いたんです。社員が小包を開けたところ爆発。左手の親指を失う重傷を負いました。安達さんはこの事件に強いショックを受けたといいます」
いずれも犯人は逮捕されていない。
奇行を起こした女優もいた!
芸能人自らが奇行を起こしたこんな事件も。
「'03年6月、女優の藤谷美和子さんが皇居・坂下門にタクシーで乗りつけ“紀宮様は私の妹です”と侵入を試みるという珍事件が起きました。
熱心な黒田清子さんのファンだった、とのちに親族が弁明しましたが……。藤谷さんは今でも公安の監視対象となっているそうです」(同)
SNSの普及などで推しとの距離が近くなった昨今。その愛ゆえの“攻撃”はより細分化され、スターたちを悩ませているのだ。恐怖のファン事件簿は後を絶たない──。