今年1月、前所属事務所のホームページから突然名前が消えたことで、事務所移籍トラブルを報じられた森七菜。そんな彼女が、久しぶりに連ドラに出演するという。
「来年1月期の日本テレビ系『土曜ドラマ』枠で放送される、成田凌さん主演作品のヒロイン役に決まったそうです。人気漫画が原作の医療サスペンスドラマで、成田さんは医師役を演じます。森さんは現在、成田さんが所属する事務所とエージェント契約を結んでいる関係から、“バーター(束売り)”に近い形で出演することになったとか」(日本テレビ関係者)
前事務所の女性マネージャーが'16年に大分県内の飲食店で森をスカウト。高い演技力でオーディションを勝ち抜き、アニメーション映画『天気の子』のヒロイン役を務めるなど、話題作に相次いで出演してブレイクした。ドラマ評論家の北川昌弘氏も、森を絶賛する。
「岩井俊二監督に抜擢された映画『ラストレター』ではメインキャストの広瀬すずさんに負けない存在感で、末恐ろしい子だなと思いました。当時は大手事務所ではなかったのですが、出演作品が絶えなかったのも納得でしたね」
クリーンなイメージが一転
そんな彼女が移籍トラブルを起こした背景には、事務所の事情と業界に疎い森側の考え方に違いがあったようだ。
「売れるまでは仕事やオーディションのたびに大分から上京していたこともあり、交通費や宿泊費など先行投資も多かったそうです。主演を務めるようになってからも給料が低かったのは、“先行投資を回収してから”という理由だと聞いています。しかし、そんな業界の事情を知らない森さんの母親は、仕事量ともらっているギャラが見合わないと、前の事務所に不信感を持ってしまったようですね」(テレビ局関係者)
昨年はドラマ『この恋あたためますか』(TBS系)でゴールデン初主演。高い評価を得ただけに、移籍トラブルがあったとはいえ、バーター出演とは意外だが……。
「騒動前までは数多くのドラマや映画のキャスティングに候補として名前が挙がっていましたが、ほとんどが立ち消えになってしまったみたいですね。テレビ局やスポンサーは金銭トラブルをかなり嫌がります。まだ契約期間が残っていた中での、強引な移籍劇だと報道されたのが痛かった」(同・テレビ局関係者)
契約途中に降板したり揉めたら困るため、起用が見送られていたようだ。
「これまでずっとクリーンなイメージで売ってきただけに、一度真逆な印象がついてしまうと払拭するのに時間がかかるでしょう」(広告代理店関係者)
次のドラマの反響次第かもしれないが、森にとっては依然として逆風が吹いていることに変わりはない。今後も厳しい状況が続きそうだが、前出の北川さんは「心配ない」と断言する。
「事務所移籍トラブルは犯罪ではないですからね。次のドラマの評価次第では、NHK『朝ドラ』のヒロインになれる逸材だと思います」
日本テレビに1月期ドラマ出演が事実かを確認するも、
「まだ1月期ドラマの担当者が決まっていないため、何もお答えできません」
ドラマ復帰で、“いつでもスマイル”できる日々が戻るといいが……。