いい靴よりも状態のいい靴を履くべし!

 おしゃれの要は足元。同じ服装でも足元が違うと、全く印象が変わって見えます。特に、心がけてほしいのは、いい靴よりも状態のいい靴を選ぶこと。高価な靴であっても長年履いてくたびれていたら、全体が残念な印象に。例えば、白いスニーカー。真っ白いスニーカーって清潔感が出て、着こなしが洗練されて見えますよね? ただし、これは、真っ白なことが必須条件。汚れてきたら、安いものでもいいので新調を。

 ローヒールシューズの場合、形も大事。つま先が丸い形ではなく、シャープなスクエアトゥやとんがりトゥを選びましょう。スクエアトゥは、今年多く、外反母趾の人にもおすすめです。

 さらに靴の色で迷ったときは、シルバーやゴールドを選ぶこと。これらの靴は、持っているとゼッタイ重宝。洋服を選ばないカラーで、足元がきりっと引き締まり、コーデもトーンアップして見えるので一石三鳥です。

アクセサリーがわりにネイルを楽しむ

 ネイルがきれいに塗られていると、細部までおしゃれに気を配っている人、自分を大事にしている人と印象づけられます。

 そして、日々の暮らしの中で、家事の合間など、きれいなネイルを目にするたびに、気持ちが上がるはず。私は、ネイルって最強の自分癒しアイテムだと思うんです。秋のトレンドカラーもネイルなら手軽に取り入れられますし、着こなしやその日の気分に合わせて、自由にカラーを楽しんでみてくださいね。

おしゃれのためだけでなく、自分のテンションも上げる
おしゃれのためだけでなく、自分のテンションも上げる
【写真】“予約の取れないスタイリスト”の秋冬オススメスタイリング

1点追加投入するなら大きめサイズのジャケットが正解!

 肌寒くなるこれからの季節、はおりものが重宝。その際、大人世代にはカーディガンではなく、ジャケットを。ジャケットって仕事服やセミフォーマルなイメージで、1枚も持っていない人も多いと思います。でも、今は、1万円以内で買えるものも多く、柔らかくて伸縮性のある軽い素材も豊富なので肩も凝らない。カーディガン感覚ではおれて、とっても快適。しかも、体形をひろわずカーディガンより断然スタイルがよく見えるので、大人世代にうってつけ

ビッグシルエットでスタイルカバーもねらえる
ビッグシルエットでスタイルカバーもねらえる

 選ぶ際は、ウエストがくびれていないずんどうでゆとりのあるシルエット、お尻まで隠れる長めの丈が基本。ほどよくキリッと見え、大人にふさわしい品が得られます。直線的なシルエットはヒップカバー効果も絶大。色は、黒はフォーマル感が強いので、紺、茶やベージュ系が推し。かっちりしすぎず、初心者でも着こなせます。

教えてあっこさん!気をつけたいファッションポイントQ&A

【Q1】簡単に着こなしの印象を変えるには?

 屋外で人に会うとき、パッと見でいちばん目立つのがアウターと靴。中の服がどれだけおしゃれでもアウターと靴が古くさいものだったら台無しです。新しい季節が始まったら、アウターと靴から買い足してはいかがでしょう?

【Q2】ネットショッピングで失敗しない選び方は?

 ポチッとする前に、レビューをしっかり読み込みましょう。素材感やサイズ感、着心地、洗濯後の型くずれなど、実際に着た人の意見や感想は参考になるはず。返品が可能かどうかのアフターフォローも確認してくださいね。

【Q3】マスクでそがれる“おしゃれ心”を高めたい!

 マスクはおしゃれ心を萎えさせるもの、と諦めず、逆手に取ってみませんか。見えている部分の「眉」と「目元」さえメイクを頑張れば、誰でもマスク美人になれるのですから。そして、目元のおしゃれはトレンドを意識して。秋は、ボルドーやモスグリーンなど深い色のアイラインとマスカラが人気。落ち着いたトーンで大人世代もムリなく似合い、こなれ感が出せます。メイクを楽しめば自然とファッションにも気合が入りますよ。

【Q4】50代からのプチプラとの付き合い方は?

 50代からは素材感がモノを言う! いくらお手ごろでも素材を選ばないと安っぽく、着こなし全体の品が損なわれてしまいます。安いものを何枚も買うより、本当に気に入った素材のいいものを1枚、選びましょう。

近著は『自分を好きになる!人生変わる!山本あきこの日本一楽しいおしゃれドリル』(1540円/主婦の友社刊)※記事の中の写真をクリックすると、アマゾンの購入ページにジャンプします
教えてくれたのは……山本あきこさん
スタイリストとして女性誌などで活躍した実績と経験を生かし、2013年より一般女性向けにアドバイスをスタート。「センスは持って生まれたものではなく鍛えられる」という信念のもと実践的なメソッドを展開し、別人のようにおしゃれになれると評判に。

(取材・文/坂口みずき)