《同じワクチンだから仲良くなれる》

《副反応という共通点》

《集団接種という共通点》

《モデルナ製ワクチンの場合は副反応で熱が出やすいよね!同じ経験をしている者同士なので話が合うよ!》

《ファイザー製ワクチンの場合は市区町村が用意した集団接種会場でワクチン摂取している場合が多いよね!接種会場の話で盛り上がろう!》

 これらは、つい先日生まれた、新型コロナウイルスの“ワクチン接種の有無”、また“接種したワクチンの種類”で区分けした新たな『マッチングサービス』の文言。運営するのは、マッチングサービス『OZEN』を提供してきた株式会社ハイパーエイト。同社はこれまでにも大学別マッチングサービス『OZEN早稲田』『OZEN慶應』、また職種限定の『OZENエンジニア』などの恋人紹介のサービスを運営してきた。

『OZEN(オゼン)モデルナ』は、モデルナ製ワクチン接種者限定。『OZENファイザー』は、ファイザー製ワクチン接種者限定。『OZEN非接種』は、ワクチン非接種者限定と、それぞれユーザーは限定されている。『OZEN非接種』では、《非接種同士だから仲良くなれる》《ワクチン非接種同士なので話が合うよ!》という文言が踊る。

運営側が恋人を決めるシステム

 ハイパーエイト代表の五十君圭治氏に、今回の“ワクチンマッチングサービス”誕生の経緯について話を聞いた。

ワクチンの種類、接種の有無で分けた『OZENモデルナ』『OZENファイザー』『OZEN非接種』は、『OZEN』の特別企画でして、10月12日からスタートしたものになります。元々の『OZEN』は去年の4月から運営しています。コンセプトとしては、“付き合ってから好きになろう”というもの。『OZEN』には、運営側に“プランナー”がおりまして、プランナーが恋人を決めるというシステムをとっています。年齢、趣味、お酒を飲むか飲まないか、結婚を考えている時期等、登録されたプロフィール情報から総合的に判断させていただいて、恋人になってもらう。そこから2回デートをして、そこで真剣交際に進むか、別れるかを決めてもらいます。

 現在はアプリなどが特にあるわけではなく、運営側で恋人を決めさせていただいたら、結婚相談所で言うと仲人さんと似た立場の“エンジェル”というスタッフがいるのですが、その仲人的なスタッフと運営側が決めた男女の3人のLINEグループを作り、そこでエンジェルがいろいろお膳立てをするという形になります。初デートの前に、LINEグループで共通点をシェアしてもらったり。今、エンジェルは90人くらいいるのですが、9割以上は元々『OZEN』のユーザーになります。ユーザーとしてカップル成立した人などが現在エンジェルを務めています」(五十君氏、以下同)

『OZENモデルナ』『OZENファイザー』『OZEN非接種』もこのような形でマッチングする。なぜこの企画を思いついたのか。

「今、私も個人的にマッチングアプリを使っていますが、プロフィール欄などに“ワクチン2回接種済み”とか書いている人がすごく多いんです。これからはワクチンを“接種しているか・していないか”が大事になってくる。ただワクチンを接種しているかの確認だけだと、他のサービスもやられているので、ファイザーとモデルナ、そして非接種で分けると面白いかなと思って今回企画してみました」

 ちなみに接種の証明は?

「接種の証明は、現在は自己申告となっております」