シュワシュワ抜けてもスゴイ! 余った炭酸水活用法

 炭酸の泡が抜けると飲む気がうせる炭酸水。でも、二酸化炭素ガスは水に溶け込んで残っているのでまだまだ用途あり! 捨てるなんてもったいない! 2段活用をしてみましょう。

(1)料理に使う

 肉を10分ほど炭酸水に浸してから煮込めば、しみ込んだ炭酸の気泡が肉の中から出ることで短時間でやわらかく仕上がる。水のかわりに炭酸水を使えば、蒸し料理はふっくら、お米は粒がピンと炊き上がる。また、「魚を炭酸水で洗うとニオイとぬめりも取り除けます」(新生さん) 

(2)髪を洗う

(2)髪を洗う
(2)髪を洗う

 すぐれたクレンジング作用と血行促進効果がある炭酸。頭皮ケアに使えば、毛穴汚れがしっかり落ちて、健康な髪になる。「髪を濡らした後、炭酸水100~200mlを頭皮にかけてマッサージするように洗髪するだけ。翌朝、髪にふわっとボリュームが出ますよ! 」(新生さん)

(3)お風呂・洗顔に使う

(3)お風呂・洗顔に使う
(3)お風呂・洗顔に使う

「炭酸は血管拡張作用があり血流が促進。冷え性改善が期待できます」(前田先生、以下同)。風呂おけに炭酸入浴剤と飲用炭酸水を入れて高炭酸濃度の足湯を作れば温浴効果も高まる。「血行促進で、皮膚の代謝が促され美肌効果も。常温炭酸水での肌ケアもおすすめです」

教えてくれたのは……

前田眞治先生
国際医療福祉大学大学院リハビリテーション学分野教授。リハビリテーション専門医。30年以上研究を行う“炭酸の第一人者”として、テレビや雑誌などで炭酸の効果を解説。著書に『炭酸パワーで健康になる! 』(洋泉社)

新生暁子さん
管理栄養士。日本スポーツ協会 公認スポーツ栄養士。マラソンの高橋尚子率いる「チームQ」の栄養・調理担当を経て、フリーに。アスリートへの栄養・食事のサポートなどを行う。著書に『炭酸水 最強の活用法』(アスコム)

(取材・文/河端直子 イラスト/赤松かおり)