そんな同議員が『お騒がせ』になったのはその派手な選挙スタイルだけではない。

 当選後の今年2月、「公職選挙法の求める居住の実態がない」として市民から同市選挙管理委員会に対して異議申し立てが提出されたのだ。

「戸田市に居住していなかった」との疑惑をめぐり、双方の言い分は平行線をたどった。

 だが、同市選管は「当選無効」を決定。同議員は不服とし、審査を申し立てたが選管は決裁を棄却。最高裁で争われることに。

 しかし、10月15日、東京高等裁判所は同議員の訴えを棄却、敗訴が決定した。

「上告し、今月19日に審理が始まります。早ければ今年中、遅くとも今年度中には僕の進退は決定します。ですが、もしもっと裁判が長引くようでしたら当選1年をめどに辞職する考えです。スッパリと辞めて、再びリベンジしますよ」スーパークレイジー君議員、以下同)

 実は当選直後からなんらかのトラブルは起きると想定していたという。

「当選直後に“辞めてくれ”と代わる代わるに言われていましたしね」と明かす。

 渦中の1人として『お騒がせ議員』についてどのように考えているのか尋ねると、

まず、自分がとやかく言える立場ではありませんが僕の場合はまだ信頼を取り戻せますからもっとちゃんとしていかなければいけない。それに僕がなんらかの問題を起こしたら“やっぱりな”と思われると思うんで

 複雑な家庭環境で育ち、少年院にも入った。政治家としてその経験を生かし、青少年の更生支援や子どもの貧困対策、家族の問題などに取り組みたい考えだという。

「そのためにも政治家としてはもっと上を目指したい。僕の過去は決してプラスには受け取られません。でも、そんなやつでもやり直すことができている、という姿を見せたいと思うんです」

 さらには「派手なパフォーマンスで目立つだけではダメ、これから1年、2年後が勝負」と話す。

当選無効の問題に決着がついても政治活動に終わりはありません。自分の反省点もたくさんあるし、近所の子どもが1歩ずつ進んでいくように、息子のような存在として見守ってくれたらうれしいですね