夫の苗字は捨て去りたい
親子問題に関する取材を数多く行っているライターの西牟田靖さんに、今回の名字変更の真意について聞いた。
「離婚後も子どもの学校生活の影響を考えて、名字はそのままということは多々ありますが、離婚前に変えるケースはあまり聞きませんね……」
彼女の行動には、円満に別れられなかった夫婦の特徴が表れているという。
「熊田さんにとって夫の名字は捨て去りたいものなのでしょう。直接か間接的かはともかく、保護者の熊田さんの意向があったのだと思います」(西牟田さん)
こういった行動は、子どもの将来に影を落とすことにならないのか。
「Aさんとのつながりを否定することは、子どもの中にある“お父さんとの思い出”も否定することになりかねません。幼い時期にそのような経験をしてしまうと、今後の人格形成によくない影響が出る可能性も。名字の選択は分別がつく年齢になってから本人の考えに任せたほうがいいと思います」(西牟田さん)
名字変更の件について、熊田の代理人弁護士に質問状を送ったが、期日までに返答はなかった。
娘に自身の名字を名乗らせるのは、シンママとして生きる覚悟の表れなのか。それとも─。