ホームページのトップには「死んだ旦那8名」との文字も。
「8人死んだなんて、冗談ですよ(笑)。会員の数や書き込みの内容は事実ですが。基本的に何かで話題になる、注目されたいときは“尖る”しかない。ときにはファンタジーや空想も大事。それも含めてエンタメなんです。
本当に死んだという書き込みを初めて見たときは、さすがにびっくりしました。でも亡くなった事実確認まではできませんからね。本当かもしれないし、嘘かもしれない。それは僕にもわからないです」
多くのメディアにも取り上げられ、知名度が一気に上がった際には、批判も多くあったという。それらを、どう受け止めたのだろう。
「批判は受け止めるというか、まぁ、そうでしょうねと(笑)。でも、本当に夫婦関係が良好ならまだしも、リア充アピールとか、キレイゴトを言うくらいなら、文句を言っている方が正直でいいと思います。僕はその方が健全なんじゃないかなと」
電話相談、離婚届の証人にも
そんな牧田さんは、サイト上に自身の顔や連絡先、住所を公開している。
「僕は逮捕されてもいいくらいの気持ちでやってます。電話番号や住所は、どんな人間が管理しているか分かることにより、多少は怪しさが半減するんじゃないかと思って、公開しているんです。殺害予告や爆破予告が届いたこともありますが、被害に遭ったことはありません。
実際、電話をかけてくれる女性もいますよ。誰にも聞いてもらえない思いを話すために。頻度は1か月に2〜3件くらい。電話をしてくる女性は基本的に追いつめられている状態で、9割くらいの人は、話してる最中に泣いてしまいます」
なかには、「本当にデスノートの効果がありました」といったお礼の電話もあるのだとか。コロナが流行する前は、会員同士のオフ会も行なっており、そこで離婚届の証人になったこともあると明かす。
「その方には、今でも1年に1回は連絡を入れています。自殺未遂をしたこともあるので、生きてますか? と生存確認メールを送るくらいですが」
会員たちの書き込みに向き合い、大泣きして電話をかけてくる女性の話にも耳を傾ける。赤の他人の離婚届の証人にもなる。どうして牧田さんは、そこまで女性に寄り添ってくれるのだろうか。
「自分が作ったものが話題になり、いまだに投稿が続いている。必要としてくれる人がいて、活用もされている。そこに自分の生きる意味や価値を感じているんです。これは仕事ではなく趣味の一つなので、労力とも思いません。“DEATH NOTE”という名前に対して、(漫画を発行している)集英社さんから苦情が入ってこない限りは、続けていこうと思っています(笑)」
『だんなDEATH NOTE』は妻の希望となるのか、それともーー。