大成功に終わったはずが……

 一方でRIZIN関係者のひとりは、今回の騒動に頭を抱えている。

「シバターはYouTubeを見る若者層や、ネットニュースをチェックする中年層からの知名度が高いから起用していました。スペシャルマッチの枠ですし、出てくれるだけで話題になりますからね。でも、今回の八百長疑惑によるRIZINのイメージダウンはかなり大きくて……。

 今回の件によって“ほかの試合も八百長があるかもしれない”という疑念を、格闘技ファンや視聴者に抱かせてしまいました。とはいえ、試合前の選手からスマートホンを取り上げて連絡手段を断つことは難しいですし、選手たちの“潔白”を証明することはほぼ不可能。これを機にRIZINファンが減ってしまえば、大会自体が存続の危機に陥る可能性もあります

 シバターと久保の八百長騒動は、ほかのRIZINファイターである“5人”に対しても水を差してしまったようだ。

今回のRIZINは注目選手や目玉となる試合が多く、大会側も特に気合を入れていたんです……! キングカズことサッカーの三浦知良の次男である三浦孝太のデビュー戦、ボクシングに転向予定の那須川天心のRIZINラストマッチ、人気ユーチューバーとしても格闘技界を盛り上げてくれた朝倉未来と海の兄弟コンビが出場するなど、大きな話題を集めていました」(同・RIZIN関係者、以下同)

 ダークホースの存在も大会を盛り上げてくれた。

「今回のRIZINバンタム級トーナメントでは、前評判を覆して扇久保博正が優勝。朝倉海を倒した決勝戦終わりのインタビューで恋人へのプロポーズが成功するなど、ニューヒーローが誕生して大いに盛り上がったんです。視聴率も昨年より高かったですしね。

“大会は大成功に終わった!”と思ったら、新年早々、八百長疑惑の話題で持ちきりになっちゃって……。ほかの選手たちもそうですが、特に大会を盛り上げてくれた、これら5人のファイターたちに申し訳ない気持ちでいっぱいです

“バトル”するのはリングの上だけにしてほしい……。