「高価なアイテムは効果も高いと思いがち。重要なのはどんな成分が使われているかです」(化粧品子さん、以下同)

化粧品選びに重要なコツ

 プチプラなアイテムでも、レチノール、トラネキサム酸、セラミドなど年齢を重ねた肌に必要な成分を選べば、デパートコスメ並みの効果が得られる。

「ターンオーバーが乱れ、皮脂分泌が減る50代は、20代と比べて必要な成分も違います。例えば美白対策は20代ならビタミンC一択でもよいですが、ビタミンCは皮脂抑制作用も働くので50代になるとそれだけでは乾燥がひどくなることも。

 トラネキサム酸やレチノールも積極的に取り入れて。また、同じメーカーのシリーズでも化粧水や乳液で配合成分は異なるので、アイテム選びでは、成分表示を必ずチェックしましょう

化粧品の裏面ココをチェック!

【1】成分表記の先頭から3~4つまでを見る

 医薬部外品を除き、基本的に成分は配合量の多い順に記載されている。「商品の約95%を構成している最初の3~4つの成分が重要。ここにエタノールが入るものは避けたいです」

【2】「ヒアルロン酸」の後の成分配合は微量

「ヒアルロン酸は、微量でもとろみが出るため1%以下の配合量だと思ってよいです」。“〇〇エキス”も同様。これ以降に記載された成分は配合量が少ないと判断できる。

【3】有効成分の表示がある

「医薬部外品にある“有効成分”の表示。シミやシワ、毛穴などに効果があると認められた有効成分が“十分に効果がある濃度”で入っている証です」

ふき取り化粧品を選ぶなら!

〜角質をやさしく取る乳酸が年齢肌の味方に!〜

 大人の女性は「ふき取り化粧水」をぜひ追加してほしい、と化粧品子さん。

「20代の肌のターンオーバーは28日ほどですが、50代だと75日くらいになるといわれています。不要な角質が滞るだけでなく、皮脂の質も変わってくるので、年齢肌こそ“しっかり落とす”が大切。化粧水、乳液が届きやすい肌の土台がつくれます

 特に“マスク摩擦”による角質の重厚化が起きやすい昨今は、重要性がより高まっている。なかでも、角質除去だけでなく、同時に肌をなめらかに整えて保湿してくれる乳酸配合のものがおすすめ。

「首やデコルテにも使用することで、接客したお客さんから首のイボが減ったという声をいただくことも多いです」

●乳酸がイイ理由「ごく自然に皮脂オフ→保湿効果もあり」

 古い角質や角栓を取り除く天然由来の成分。「ピーリング成分でありながら、肌を弱酸性に導いてくれ、比較的刺激が少ないのが特徴です」。『ラボラボ スーパーKEANAローション』(ドクターシーラボ)などに配合

★さらに効果UP!

 ゴシゴシふき取るのは摩擦が肌への刺激になるのでダメ。「コットンに化粧水を含ませて、1~2分ほどコットンパックを。刺激が心配なら、先にコットンを水で濡らしておけば化粧水が薄まります」