ふだん持ち歩くバッグの中身は、その人の暮らしや習慣を映し出す鏡。今回リサーチしたのは貯蓄2000万円、3000万円というリッチ女性2人。共通点は「荷物を減らしたら、おカネも時間も手に入った」。何をどれだけ持っているのか。貯まるヒケツはどこにあるのか。つぶさに見ていこう。

物が多いほど、それを有効活用できなくなる

「今年こそは貯金を増やしたい」と思っても、家計簿や節約生活は続かない。そこで見直すべきは、バッグの中身。“お金持ちはバッグが小さい”と言われる理由は、無駄なものを持ち歩かない=物(お金)の管理が上手だから。貯め達人のバッグの中身から、家計管理のワザを盗もう!

●バッグインバッグで持ち歩く量を増やさない

 会社員時代に、副業などで貯蓄3000万円を達成したちーさんは、バッグインバッグに厳選アイテムをひとまとめに。バッグインバッグとは、バッグ用の整理グッズだが、ちーさんはこれを、バッグに入れる物の量の基準にしている。

「持ち物の管理が苦手なので、バッグインバッグに入る分しか持たないことにしています。常にまとめてあるので、探しものもなくなりました」

 バッグ同様、家の中もミニマルライフを実践しているが、昔はゴミ屋敷の住人だった。バッグの中もごちゃごちゃだったが、あふれ返る物を処分するうちに、物が多いほど、それを有効活用できなくなっていたことに気づく。

「暮らしをシンプルにしたら、不要な支出も激減しました」

●持ち物の数に比例して浪費癖が減っていった

 もうひとりの貯め達人は、貯金ゼロから家計を徹底的に見直し、10年で2000万円の貯金に成功したともみさん。そのバッグの中は、厳選したアイテム5つのみ。

「持ち物を減らしたら、身軽になったことでストレスも減り、思わぬ出費が減りました。それを経験したので、これ以上増やそうとは思いません」

 そんな堅実なともみさんだが、以前は超浪費家だった。

「結婚前は本当にズボラで、もらったお給料はスロットに消えていました(笑)。靴やバッグが大好きで、新しく買った物が常に部屋に積まれている状態でしたね」

 このままではいけないと、一念発起し片づけを決意。

「不用品を処分することは、これまでの無駄な支出を目の当たりにするということ。お金の使い方が変わりました」

 もともと“整理下手”だったが、物を減らして貯め体質になった2人。まずはそのバッグの中身をCHECK!