龍角散は12月7日、自社のホームページで見解を発表。“セクハラはなかった”、“和解金額は退職までの給与ではない”と敗訴ではないことを主張。

 龍角散にコメントを求めたところ、

「そもそも本件は、原告が自ら、ヒアリング前に、予め被害者とみなす本人の発言録を作成し、事前に同人に複数回接触しセクハラと陳述するよう求める等、不適切な調査であったことが主な論点でありました。

 被害者とされる本人自身がセクハラとは思っていないと明確に証言していることも附言いたします。原告側が解決金(6000万円)は定年までの給与だとコメントしていますが、実際は原告の要求は定年までの給与・賞与・退職金で1億5000万円超でした」

 という回答だった。

自殺したくなるくらいつらかった

 最後に原告の由紀さんが『週刊女性PRIME』にだけこの2年半の心境を明かしてくれた。

セクハラを証言していた人たちが次々に証言を翻していき、裁判では私たち姉妹への悪口ばかり言われて人間不信になりました。法務を担当していたのに不正をしたかのように言われ自殺したくなるくらいつらかったですが、諦めないで闘ってきてよかったと思います。

 会社のコメントを読みましたが、私は『発言録』など作成しておらず、公開の法廷で尋問が実施され裁判記録も公開されているのに、会社が事実と異なることを公表し続けていることに驚いています。

 私が起こした訴訟を通じても、全く反省がなく、また、学びのない会社で非常に残念です。私以外にも、姉は2年以上も自宅待機を命じられたままでしたし、セクハラを証言した後、雇い止めになった方もいます。

 内部にいる社員のためにも、第三者相談窓口を設置してほしいと切に願っています