冷凍食品を使う“罪悪感”

 日本人の2倍近く冷凍食品を利用しているというデータもあるフランス。“平日はほとんど冷凍ディナーをレンチン。料理をするのは日曜日だけ”という家庭も多いといわれる。

 一方、日本における冷凍食品の立ち位置はだいぶ肩身が狭い。料理写真専用の投稿アプリ『SnapDish』を運営するヴァズ株式会社の“冷凍食品を使うことに罪悪感を感じるか”という調査で、「罪悪感を感じない」と回答したのはわずか18%にとどまっている。8割の人はなんらかの罪悪感を感じているという結果なのだろう。

「日本人の頭のどこかには“料理をしなければいけない”という先入観があるのではないでしょうか。料理に時間を取られて、ご主人やお子さんにイライラして当たるぐらいなら、冷凍食品を利用して家族仲よく食事したほうがずっといいと思いますよ」(柴田さん)

 買う側が原材料表示を見る目を養い、保存方法に気をつければ冷凍食品は怖いものではない。不信感と罪悪感をとっぱらい、上手に冷凍食品と付き合っていこう!

●宅飲みメニューをピカールで購入!

《本日のメニュー》
・4種類のミニパイ       680円
・エスカルゴのブルゴーニュ風  980円
・牛肉のパルマンティエ     780円
・クロワッサン         680円
・バナナとシャンティのタルト  680円
              計3800円
(3〜4人分程度)

オードブルからデザートまでそろっているので、外食より安く、おしゃれな宅飲みが叶う
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【写真】冷凍食品パッケージの裏に大量に記載されている添加物を見分ける
小薮浩二郎さん……岡山県生まれ。九州大学大学院農芸化学専攻科修了。京都大学薬学部研究生、添加物開発の最前線で添加物研究に従事。研究歴40年以上の第一人者。現在、食品会社の顧問、食品販売会社特別顧問(品質管理)に携わる。NHK BSでドラマ化された『新装版 白い濁流』(笑がお書房)をはじめ『悲しき国産食品』、『食品添加物用語の基礎知識』など著書多数。

柴田真希さん……1981年、東京生まれ。女子栄養大学短期大学部卒業。管理栄養士。給食管理、栄養カウンセリング、食品の企画・開発・営業などの業務に携わり、独立。(株)エミッシュ代表取締役。Love Table Labo.代表。『切るだけ&漬けるだけ! おうちで簡単ミールキット』(学研プラス)、『知識ゼロからのスーパーフード入門』(幻冬舎)など著書多数。

《取材・文/ガンガーラ田津美》