ムダな引き出し手数料を取られないために
・1年たったら「お金の引っ越し」をする
貯金を始めて1年たったら、お金の引っ越しをしよう。貯金を「ここ1~2年で使う短期の貯金」「3~4年置いておける中期の貯金」「5年以上使用しない長期の貯金」に分け、それぞれ金利のよい定期預金などに入れていく。
300万円の貯金があったとき、まとめて1本ではなく、30万円や50万円ずつに分割して定期預金にするのがポイント。もし預金を取り崩したときの「ムダ使いの雪崩」を防げる。
・お金を貯める日、引き出す日を決める
今はコンビニのATMでいつでもお金が引き出せるが、手数料もかかってしまう。そこでお金を貯める日や引き出す日を決めておき、「この日以外の資金移動は行わない!」と心に決めよう。
万が一お金が足りなくなってしまったら、別にしておいた3千円袋なら使ってもOKというルールだ。これでお金のムダ使いが減り、貯まるサイクルができる。
・貯めたいなら口座は3つに分ける
銀行口座は3つ用意し、毎月の家賃や光熱費など支払う金額だけを入れる「支払い用口座」、先取り貯金や3千円貯金などを入れる「貯める用口座」、直近ひと月で使用する「お金を有効に使う口座」として、お金を振り分けよう。
通帳ごとにお金を分けることで、このお金は「使う」ものなのか「貯める」ものなのかがはっきりわかる。貯める用の口座やお金を有効に使う口座の通帳には、金のサインペンでその名称を記載しておくと、キラキラと輝く未来が想像できる。
教えてくれたのは……熊谷和海さん
ビジネスコンサルタント・投資家。京都市東山区生まれ。子どものころからおばあちゃんたちにお金の蓄え方、生かし方を教えられて育つ。著書に『京都のおばあちゃんに学んだ お金の神さんに好かれる5つの知恵』(サンマーク出版)。
ビジネスコンサルタント・投資家。京都市東山区生まれ。子どものころからおばあちゃんたちにお金の蓄え方、生かし方を教えられて育つ。著書に『京都のおばあちゃんに学んだ お金の神さんに好かれる5つの知恵』(サンマーク出版)。
《取材・文/金指 歩》