競技人口を増やすことに注力
それを防ぐために、スケート連盟は別の手を打とうとしている。
「放映料による収入を当てにはせず、フィギュアが盛んな外国にならって、競技人口を増やすことに注力しようとしています。そうすれば、登録費による収入も増えますし、できることの幅も広がりますから」
さらに、梅田さんは“ファン組織の構築”も重要だという。
「会費制のサポーターシステムを作って、例えば、ファンが判定をしてそれをプロの審判による判定と照らし合わせるなど、ファンが楽しめる仕掛けをすれば、競技全体が盛り上がり、競技人口の増加にもつながって、レベルも上がっていくでしょう」
これからも、国際大会の上位を日本選手が占める光景を見続けるために、ぜひ実現してほしい!
佐野稔 元フィギュアスケート選手。'76年インスブルック五輪に出場経験があり、'77年世界選手権では3位となった。現在は複数メディアでフィギュアスケートの解説をしている