次に、「なぜ甘いか」です。これも言うまでもなく、「糖分」がたくさん入っているからです。
「甘さ」の理由は「糖分」
これも、パンによって「砂糖」「ハチミツ」「ブドウ糖果糖液糖」などといろいろです。「ブドウ糖果糖液糖」というのは、よく清涼飲料水などに入っている液体シロップで、「コーンシロップ」「異性化糖」とも呼ばれます。
何が入っているにせよ、ひと昔前の食パンからすれば考えられないほど、たっぷり「糖分」が仕込まれている食パンが、普通の食パンの中にも売られているのです。糖が入ると水分が保持されてパンがよりしっとりする効果があるので、一石二鳥ともいえるでしょう。
このパンに「ジャム」や「チョコレート」などのスプレッドを塗ったら、糖質はまたまた上がってしまいます。ちなみに市販のパンの糖質を調べようとしても、ほとんどのメーカーが表示していません。だいたいが「炭水化物」だけを表示しています。
炭水化物は「糖質+食物繊維」で表されます。炭水化物から食物繊維を引けば糖質の値は出ますが、その食物繊維もほとんどが表示されていません。
とはいえ、これは法律違反ではありません。炭水化物の表示さえあればOKです。食品表示法が変わって、炭水化物の中に「糖質〇グラム、食物繊維〇グラム」と内訳を書くことが可能となったのですが、それも「自主表示」となります。
でも、私たちが知りたいのは「炭水化物」より「糖質」ではないでしょうか。これだけ「糖質オフ」「糖質制限」が広まり、糖質量に関心を持つ人が増えているのです。要望に応えて「自主表示」してもいいはずです。
私がメーカーの欺瞞を感じてしまうのは、「糖質オフ・低糖質を謳うパン」には誇らしげに「糖質〇グラム」と表示しているのに、同じ会社で作ってる他のパンには「炭水化物」表示だけで済ませて「糖質」は表示していないことが少なくないのです。
メーカーにはぜひ「自主表示」をしていただきたいと強く希望します。