亡くなった山田健人さんが住んでいたメゾネット式アパート
亡くなった山田健人さんが住んでいたメゾネット式アパート
【写真】事件当日、家族会議にかけつけた容疑者の兄は…

兄弟3人で仲よくセミとり

 悠太郎容疑者について、近所の住民はこう話す。

「幼いころは、兄弟3人で仲よくセミとりをしていてね。この辺りでは虫とりなんてする子はほとんどいなかったので、珍しいなと。子どもらしいなと微笑ましく思っていました」

 容疑者の小・中学校の同級生の保護者は、

「ちょこっとだけやんちゃな子でしたね。悪さをして、先生に叱られているような子。とても活発で、とくに運動神経は抜群でした」

 地元の高校を卒業後、容疑者は実は警察官になっていた。

「1年3か月で辞めていますね。警察学校に1年間通ってから、県東部の派出所に配属されたが、わずか3か月で辞職しています」(捜査関係者)

 その後、容疑者はいわゆるニート状態だったようで、

「おじいちゃんも、おばあちゃんもいい人ですが、厳格なところもあった人たち。若い孫が自宅でぷらぷらして仕事をしていなければ、小言を言うのは当たり前じゃないですか。でも、それくらいのことでこんな事件を起こしてしまうものなのか」(前出・近所の主婦)

 また、近隣住民からはこんな話も。

「悠太郎くんが無職だったから、美容室を継がせようとしていたんじゃないかな。少し前から、彼に店を手伝わせていたようなので」

 現場周辺150メートル四方は、事件から10日目まで規制線が張られ続けるほどの異様さだった。家族3人を惨殺するという凶行に走った元警察官の心の闇はまだ解明されていない。