ヴォさんが夫に話していた“将来の夢”
被害者のヴォさんは、ベトナムの大学で日本語を勉強したのち、6年前に結婚。5年前に夫とともに来日した。同弁当店には1年半ほど前から勤務していたが、
「外国人の女性が働いていることは知っていたんやけど、奥のほうで調理していたし、マスクをしているから、顔まではようわからんかったね。でも、テレビで若いころの写真が出とったけど、美人さんやったんやねぇ」(弁当店の常連)
同店から2キロメートルほど離れた同市西淀川区の借家に夫とふたりで住んでいたヴォさん。冒頭の近隣住人は、
「日本人とのつきあいはほとんどなかったみたい。でも、お宅の前によく自転車が停まっていて、ベトナム人のお友達が遊びに来ていたね」
夫婦ともども社交的だったことがうかがえる。ヴォさんの夫の悲しみは、計り知れない。
「“日本は安全な国だと思っていたのに……。妻の夢は日本で働くことと、そして将来はベトナムの子どもに日本語を教えることでした。容疑者は厳しく処罰してほしい”と泣きじゃくっていましたね」(前出・社会部記者)
捜査関係者はこう話す。
「ヴォさんがなぜカバンを持って容疑者の住む2階の部屋へ上がっていったのか。そもそも、容疑者がアルバイトのヴォさんを強盗目的で襲うものなのか……。まだまだ不可解な点が多い」
夢を抱いて渡ってきた日本で、無惨にも命を奪われたヴォさん。彼女の無念を少しでも晴らすためにも、真相の解明が待たれる。