セブンイレブンに今後の販売について聞くと…
類似したケースでは、2007年にステーキチェーン店『ペッパーランチ』心斎橋店の店長らが、女性客に対する強盗強姦などの容疑で逮捕された事件を受けて、『ファミリーマート』が共同開発していた商品を発売目前で中止することを決めたというケースがある。
『ファミリーマート』は当時マスコミの取材に対し、《公序良俗に反する事件で社会的影響があり、共同商品の発売は、自社のブランドにとってもマイナスだと判断した》とコメントを残している。ある大手メーカーの広報担当者は“コラボ商品”の今後について、このように私見を述べる。
「『セブン』さんもすでに全国で販売してしまっていますが、販売中止にまで至るかというと、判断に困る状況だと思いますね。というのも、『ナイルレストラン』とコラボしてはいますが、実際に商品を監修しているのは、ナイル氏のご子息で3代目のナイル善己氏なんです。実際に店を回しているのも彼。オーナーである父親にこのような報道が出たからといって、流通をストップするかという話ではありますよね……。セブンにもクレームがきていると聞きます」
『セブンイレブン』広報に今回の報道を受けてコラボ中止になる可能性について、問い合わせてみたところ、以下の回答が。
《報道があったことは把握しております。現在、担当部署を通じて事実確認をしておりますので、それ以上のことはお答えできません》
報道直後で対応に追われていることがわかる。今回の『セブン』とのコラボを迎えるにあたって3代目のナイル善己はテレビ出演をして商品の宣伝に務めるなど、“伝統の味”を普及せんと精力的に活動しているが……。
「報道でショックを受けていることは間違いないでしょう。味と伝統を守ることに真面目に取り組んでいた方ですから。お客さんの反応を見るためにSNSでエゴサーチをしているといいますから、ニュースをみてガッカリしているユーザーの意見も目にしているはずです。お父様のこととはいえ、どうか気を落とさないでほしいです」(近隣の飲食店店員)
それだけに、反省が一切感じられないナイル氏の受け答えがまた強調されるのである。