フジテレビ『めざまし8』の視聴率が好調だ。
「昨年春から始まった、谷原章介さんがメインキャスターの情報番組です。これまで朝8時台の情報番組は、テレビ朝日『羽鳥慎一モーニングショー』、日本テレビ『スッキリ』の2強時代が続いていましたが、3月の月間平均世帯視聴率は5・4%で、『スッキリ』に並ぶ民放2位タイに。1位は『モーニングショー』の10・6%でした」(スポーツ紙記者)
4月に入っても、その勢いは続いている。
「地区ごとに視聴率を見ていくと、名古屋では『モーニングショー』『スッキリ』を抑えて視聴率トップの日も。ほかの地区でも、『スッキリ』超えの日が多くあります」(同・スポーツ紙記者)
躍進ぶりに、『スッキリ』で2位を争う日本テレビは戦々恐々としているようで……。
「3月の月間視聴率を受け、4月から『スッキリ』の総合演出のスタッフを替えたんです。それほど『めざまし8』に強い危機感を抱いているのでしょう」(テレビ局関係者)
快進撃の秘密は何か。
「谷原さんと永島優美アナが“わかるまで解説”するというコンセプトでニュースに力を入れて扱っていることと、視聴者を包み込むような司会ぶりが評判の谷原さんの存在が大きいでしょう。日本テレビ藤井貴彦アナの『news every.』での優しく語りかける言葉がたびたび話題になりますが、ああいった雰囲気を谷原さんも持っています」(同・テレビ局関係者)
そこで、『めざまし8』のチーフプロデューサー・渡邊貴さんに、谷原の魅力について話を聞いた。
「谷原さんはいつも、番組と視聴者の間に立とうとするんです。番組の意向もあるけれど、“視聴者に伝えるのは自分だ”という思いを強く持っているので、打ち合わせでは“これだと浅いよね”とか“出口が見つからないよね”と言われることも。視聴者に伝えるからには、なにか1つでもプラスになるようにしたいという思いを感じます」(渡邊プロデューサー、以下同)
ニュースにコメントをする立場として、こんな努力も。
「何事も多面的に見るようにしているんです。“僕はこう思うんだけど、どう思う?”と、ご自身の考えがありながらも、周囲にも意見を求めています。若いスタッフにも“僕なんかもうおっさんなんだけどさ、これどう思う?”と声をかけているようです」
また、谷原の行動は“働き方改革”にもなっている。
「スタッフとの雑談では、ざっくばらんに“昨日本当に大変でさ~”などと家庭の話題になることも。お子さんの入学式があった日は、オンエアのあとにダッシュで帰って出席されていました。谷原さんが家庭を大事にしているおかげで、僕らスタッフも仕事を調整して子どもの学校行事に参加しやすくなりました(笑)」
ワークライフバランスが充実して、さらによい番組づくりができるかも!