大御所との稽古、古典歌舞伎は「やりたくない」
「海老蔵さんは以前から松竹を離れ“海老蔵歌舞伎”とも呼ばれる自主公演だけを行っていきたいという気持ちがありました。最近のトラブル続きの状況で、その気持ちがさらに強まっているんです」(海老蔵の知人)
ここ数年の海老蔵は歌舞伎のホームグラウンドである歌舞伎座での公演を避け、自主公演を中心に活動するなど松竹と距離を取り続けている。
「逆に海老蔵さんと親密な関係を築いているのは、先日『女性セブン』で親密な関係だと報道された“黒い呪術師”。気功術で海老蔵さんに“エネルギー”を注入し続けるため、仕事先からプライベートまでつきっきり。そのうえ彼は海老蔵さんの考えや行いを全肯定するので信頼されているんです」(同・海老蔵の知人)
実際のところ、今の歌舞伎界には不満も多いようだ。
「海老蔵さんは大御所との稽古も古典歌舞伎もやりたくないんですよ。'15年に『熊谷陣屋』という古典歌舞伎を演じるため、中村吉右衛門さんに指導を受けたことがありましたが、基礎ができていなかった彼は大勢の前で1時間近く説教されたことがありました」(歌舞伎役者)
『熊谷陣屋』は無事上演されたが、失望した吉右衛門さんがその後、海老蔵を指導することはなかったという。
「松本白鸚さんや片岡仁左衛門さんといった大御所も海老蔵さんの指導に当たりましたが、いずれも1回きりでさじを投げています。先人の芸を継承する気持ちが薄い海老蔵さんにとって、松竹で歌舞伎を続けるのは窮屈でしかありませんからね。ファンに向けて創作歌舞伎を上演するほうが、実入りも多いと踏んでいるのでしょう」(同・歌舞伎役者)
彼にとっては、伝統よりも重要なものがあるようだ。
「もともと“唯我独尊”なところがありましたが、スキャンダルが続き徐々に周囲が距離を置き始めています。そのため、これまで以上に呪術師のアドバイスに傾倒しているようです。“俺は悪くない”という思想がさらに加速していそうで心配ですね」(前出・海老蔵の知人)