8年間にわたって放送された坂上忍の『バイキング』(フジテレビ系)が今春終了。後番組としてスタートしたお昼の情報番組『ポップUP!』が、苦戦を強いられている。
「『バイキング』から路線変更し、社会ネタや芸能ゴシップは扱わない“情報&ライフエンターテイメント番組”がコンセプト。旬な俳優の魅力を深掘りしたり、“こんなLINEのアイコン、あり? なし?”といった身近なテーマをレギュラーメンバーで議論するのですが……。メインMCである佐野瑞樹アナと山崎夕貴アナには、3時間の生放送を仕切るのは荷が重いのではと評判はイマイチです」(テレビ誌編集者)
初回視聴率こそ3・2%とまずまずの発進だったものの、その後は1%台が続いている。
「帯番組は習慣で見る視聴者が多いため、新番組は基本的に苦戦する傾向にあります。今でこそ若い世代を中心に支持されているTBS系『ラヴィット!』も開始直後は同じように叩かれていましたから」(広告代理店関係者)
篠原涼子主演『金魚妻』とコラボ
ほろ苦いスタートとなったが、番組側も次なる一手を考えているようだ。
「フジテレビがNetflixとタッグを組んで制作した篠原涼子さん主演の配信ドラマ『金魚妻』のスピンオフ作品『昼上がりのオンナたち(仮)』を、5月中旬から毎週金曜日に放送することが決まりました。1話15分で計4話のオムニバスドラマとなり、篠原さんや長谷川京子さんらメインキャストは出演しないものの、脇を固めた俳優たちは登場するそうです。放送後には、フジが運営する動画配信サイト『FOD』でも配信を予定しています」(フジテレビ関係者)
ドラマは4月中旬にクランクイン。4月末に撮り終わる強行スケジュールだ。
「都内を中心に、千葉県などでも撮影が行われています」(制作会社関係者)
放送が決定した背景には、局内からの「昼ドラ枠待望論があった」と前出のフジテレビ関係者は明かす。
「'10年ごろから他局が昼の時間をぶち抜いて、ニュースや情報番組に変えて成功したのを受け、フジテレビも'16年に昼ドラ枠を廃止。情報番組を流すようになりました。しかし『バイキング』の終了が決定した後、局内では“フジの文化だった昼ドラ枠を復活させるべきでは?”という声が強くなった。すでに『ポップUP!』の放送が決まっていたため、まずは番組内でお試し的にドラマを放送して、視聴者の反応を見ようということになったんです」
そこで白羽の矢が立ったのが、世界的ヒットとなった『金魚妻』だったという。
「Netflixで配信された国内ドラマでは『全裸監督』シリーズ、『今際の国のアリス』に次いで3位に入る人気ぶりだったので、局の上層部も手応えを感じています。タワーマンションに住む主婦たちが不倫をする……という内容も、お昼の番組のメイン視聴者である主婦層にウケがいいですからね」(同・フジテレビ関係者)
フジテレビに『金魚妻』のスピンオフドラマが放送されるのが事実か確認すると、
「制作の詳細に関してはお答えしておりません」
との回答にとどまった。
「今回の評判次第では、『ポップUP!』内でドラマ放送をレギュラー化することも検討しているそうです」(前出・フジテレビ関係者)
“昼ドラ”のフジテレビ復活となるか!?