国民的スター・嵐のようなグループに
動画のおもしろさを認知させ、ファンを獲得する。しかしながら、そこから熱狂的なコムドットフリークに至らせるまで、視聴者の心を掴むことは決して容易ではない。メンバーはYouTube以外のSNSでも自己発信し、ファンが多層的に楽しめるよう全力を傾けているという。それは、ファンが日常的にコムドットを応援したくなる仕組みにもなっていて──。
「YouTubeの動画内でインスタグラムのストーリーズ画面を差し込んだり、逆にインスタグラムのストーリーズでは撮影時間外に遊んでいる様子をあげたり、動画編集中の裏側を載せたりと、ファンが喜ぶことをメンバー全員で徹底して行っている印象があります。
インスタグラムで日常を覗き見し、さらにTikTokやTwitterも全部見たうえでYouTubeの動画をより楽しめる。YouTubeチャンネルのファンというよりも、コムドットというチームやメンバーのファンを作るための工夫を細やかにやっている印象ですね。YouTubeは事業の一環であり、グループを広く知ってもらうための集客ツールなのだと思います」(すのはら氏)
今ではYouTuberが『UUUM(ウーム)』『Kiii(キー)』といったマネジメント事務所に所属するケースも多いが、コムドットはやまとが社長を務める個人事務所を設立。アパレルブランド『Birdog(バードック)』も開始。事業は多岐に渡る。彼らの今後について予測してもらった。
「ここ最近、テレビ出演や雑誌の表紙を飾るなど、メディア露出が増えていますが、これもTikTokで認知を高めてきたように、テレビ・雑誌を見る層に向けての発信。新たなファンを獲得しようとしているのだと思います。
コムドットはジャニーズでいうところの嵐のような、“国民的スター”の枠を狙っていると考えられます。常にあらゆる市場を分析し、戦略を立てているんじゃないかなと。コムドットは自らを“革命児”とたとえていますが、まさにその通りだと感じますね。これからの活動も非常に楽しみです」(すのはら氏)
コムドットは売れるべくして売れたのだ。