'99年から続く長寿ドラマ『科捜研の女』(テレビ朝日系)が、終わってしまう!?
「4月7日にシーズン21の最終回を迎えたんですが、シリーズ完結をにおわせる演出があったんです。“集大成”というテロップが流されたり、主人公の榊マリコがカメラ目線で“今まで本当にありがとう”と語ったりしていました。視聴率が低落傾向で、以前から打ち切りの噂がありましたからね。ただ、公式に終了するという発表はされていません」(テレビ誌ライター)
23年間続いた人気作品で、京都府警科学捜査研究所の研究員を沢口靖子が演じている。
「撮影は京都にある東映の撮影所で行っています。困るのが大物ゲストを呼ぶとき。交通費はもちろん滞在費も負担しなくてはならず、制作費がかさむんです。テレビ朝日としては東京で撮影して経費を抑えたいのでしょうが、長年一緒にやってきた“チーム京都”を解体することも難しい」(制作会社関係者)
昨秋から、週刊誌などでは終了報道が相次いでいた。
「予算のこともそうですが、視聴者の若返りのために放送枠ごと消滅すると報じる記事があったり、昨今の低視聴率を指摘する記事もありました。そうした報道に対しても局側は何も反応しないので、終了は既定路線だと思われていたんです」(スポーツ紙記者)
1クール限定でカムバックが決定、そのワケは
実際に、シリーズを終了させるという話は出ていたのだろうか。
「立て続けに終了報道が出たとき、テレビ朝日と沢口さんの所属事務所との間では、最終的な合意には至っていなかったそう。制作を請け負う東映が終了の方向で交渉していた中で、報道が相次いで出てしまった。このまま既成事実化させたくないという沢口さん側のプライドもあったでしょうし、テレ朝としても情報が漏れてしまったことへの負い目がありますからね。すぐに終了という方向へは傾きませんでした」(前出・制作会社関係者)
沢口は'85年のNHK朝ドラ『澪つくし』のヒロインで人気を集め、今も年配層を中心に支持されている。
「彼女の所属事務所と東映との協議の結果、今年の10月から1クール限定で『科捜研』のカムバックが決まったんですよ。8月から京都での撮影スケジュールが組まれているそうです」(同・制作会社関係者)
どうやら水面下では着々と『科捜研』復活へ向けて動いていたようだ。やはり沢口は長年の功労者であり、制作側としてもできれば終わらせたくないという思いはあったのだろう。
「視聴率が振るわなくなっていたとはいえ、安定して10%以上の数字をたたき出す優良ドラマです。スタッフの中には、彼女に助けられたという人も多いですからね」(テレビ朝日関係者)
これまでは木曜午後8時に放送されていたが、次のシリーズは時間帯が変わるという。
「『科捜研』の枠は、9月で終了することが決まっています。ですが、10月からは火曜午後9時スタートのドラマ枠が新設。その枠の第1弾として『科捜研』が予定されています。通例なら2クール(半年間)放送されるのですが、1月からはすでに別の作品が決まっているので、今年10月~12月までの放送で、今度こそ見納めということになりそうですね」(同・テレビ朝日関係者)
事実関係をテレビ朝日に問い合わせたところ、
「今後の編成に関しては決まっておりません」
との回答だった。
秋には「鑑定してみましょう!」と研究室に向かう、白衣姿のマリコをしっかりと目に焼きつけたい。