「“○○といえばこの人”と視聴者に印象づけるのはなかなか難しいこと。彼はレシピやパフォーマンスで素晴らしい独創性を発揮し、“オリーブオイルといえば速水もこみち”と強烈に印象づけることに成功しました。自分のスタイルを貫いたからこその1位といえますね」(東龍さん)
2位のタモリは、20~60代と幅広い層から支持を得てのランクイン。『ジャングルTV~タモリの法則~』(TBS系)や『ヨルタモリ』(フジテレビ系)の料理コーナーで紹介されたレシピは、ファンの間でいまだに語り継がれるほど。味つけは塩のみのカニカマチャーハンや、卵で包まないオムライスなど、定番料理をちょっとしたワザで劇的においしく仕上げるのが“タモリ流”のテクニックだ。
SNSのない時代から独創的な料理を
「タモリさんの手料理を、タモリさんとおしゃべりしながら楽しみたい」(千葉県43歳・主婦)
「タモリさんのホームパーティーにお邪魔したい!」(岡山県47歳・公務員)
と、アンケートでも大絶賛。
「豚肉のしょうが焼きなのに豚肉をタレに漬け込まないなど、オリジナリティーあふれる工夫がたくさん入っています。おいしさはとことん追求するのに作り方は簡単で、効率のよさが特徴ですね。博識なタモリさんならではの、料理に対するこだわりを感じます」(東龍さん)
第3位は木村拓哉。読者にとってはやはり『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)での姿が思い出深いようだ。
「ビストロスマップで作っていた、豪華でおしゃれな肉料理を食べてみたい」(埼玉県41歳・会社員)
「キャンプ場で、手際よくささっとおいしいものを作ってくれそう」(宮城県43歳・専業主婦)といった意見が。
「ドラマ『グランメゾン東京』('19年 TBS系)のシェフ役も記憶に新しいですね。いくら演技とはいえ、料理の経験がない人が天才シェフを演じることは不可能に近い。木村さんの手際を見ると、普段から料理をし慣れていることがよくわかります」(東龍さん)
60年以上続く『きょうの料理』(NHK)に、何度も登場しているグッチ裕三が第4位に。レシピ本も多数出版され、オリジナルレシピは1500を超えるといわれる。
「グッチさんちのえびピラフを作ったら、とてもおいしくて家族に喜ばれた」(埼玉県44歳・会社員)
「お肉たっぷりのビーフシチューがおいしかった」(東京都65歳・専業主婦)
と、実際に作ってみた読者からも高い評価を得た。
「SNSがない時代から今日まで、独創的なレシピを次々と発表されています。グッチさんのレシピは、作り手に寄り添ったものが多いんです。パパッと簡単に作れるのに、手抜きに見えない。仕事に家事に忙しい女性たちから、高い支持を得ているのがわかります」(東龍さん)
第5位は向井理。フレンチのシェフを演じたドラマ『ハングリー!』('12年 フジテレビ系)の放映から約10年がたつが、料理上手の印象はいまだに根強い。
「向井さんがいつも家庭で作っているような、何げない手料理を一緒に食べたい」(愛知県51歳・主婦)
「離乳食や幼児食もささっと作ってくれそう」(千葉県44歳・専業主婦)
と、最近では“よきパパ”のイメージも加わった。
「飲食店でのアルバイト経験が長く、料理の腕はかなりのものだそう。調味料のCMに長年出演されていることも、料理上手を印象づけているようですね」(東龍さん)
第6位は、“キム兄”の愛称でおなじみの木村祐一。小学生のころから料理好きで、高校時代は洋食レストランでアルバイト。就職先のホテルでは、コーヒーショップのウエーターとして働きながら料理を学んだという。
「テレビで、和食も洋食もジャンルを問わずおいしそうに作っていた」(東京都55歳・無職)
など、特に50代以上の支持を多く集めた。