梅雨時季の不調に合うハーブ、これをチョイス!

 不調のお悩みごとに効果のあるハーブを、おすすめの取り入れ方とともに紹介。

【不調1】ジメジメ、シトシト……「気分が沈む」「何もやる気がしない」

 おすすめ!→ディル

 気持ちを落ち着かせ、リラックスさせる作用があるディル。すっきりした香りで食べやすく、クセも苦みもあまりないので生食に向いている。「茎まで全部食べられるので、野菜のピクルスに細かく刻んで入れて、一緒に食べるのがおすすめ。酸味もおだやかになります」。お魚料理とも相性よし。

【不調2】天気が悪いと痛みが増しがち。「頭痛」「腰痛」「関節の痛み」に

 おすすめ!→ペパーミント

 約600種あるミントの中でも清涼感が強く、和名は「西洋ハッカ」。鎮静、鎮痛作用があり、痛みの緩和が期待できる。「葉を刻んでサラダに入れたりドレッシングにしたり。三つ葉やねぎなどの薬味のような感覚で使ってみて。ミントティーにしてもGOOD」

【不調3】湿気の多い季節に起こりやすい「食欲が湧かない」「夏バテぎみ」

 おすすめ!→スイートバジル

 消化器官を元気にする〝健胃ハーブ〟とも呼ばれているスイートバジル。バジルの香りには食欲を増進させる効果がある。「納豆に混ぜて食べるのが簡単でおすすめ。卵かけごはんに、スイートバジルをちぎって、オリーブオイルとピンク岩塩をかけて洋風にして食べるのもおいしい」

【不調4】梅雨から夏は要注意!「紫外線」や「毛穴」が気になる

 おすすめ!→イタリアンパセリまたは、モスカールドパセリ

 ビタミン&ミネラルがたっぷりで、美肌効果が期待できる。豊富なビタミンCにはコラーゲンの生成を促す作用があり、ハリのある肌に。また、メラニンの生成を抑えてシミやそばかすを防ぐ効果も。「クセがなく食べやすいので、サラダやスープに。よく料理のつけ合わせで出てくる“モスカールドパセリ”も、栄養素や成分はほぼ同じです」

【不調5】梅雨シーズン独特の不調!「身体がだるい」「むくみやすい」

 おすすめ!→ローズマリー

 血行促進効果のあるローズマリーは、疲労回復やむくみ、冷えに役立つ。清涼感と華やかさのある独特の香りが特徴。「全身の血の巡りがよくなるので免疫力もアップ! 生では食べにくいので、焼いたり煮たり、火を通してから食べるのがベター。ただし、スムージーなら生食OK」

取り入れ方のヒント

「ハーブを日常に取り入れるコツは“いつもの習慣にハーブを足すこと”。朝食のサラダやスープに葉を2、3枚ちぎって入れる、といった具合に、日々の食事にハーブをちょい足しするのがお手軽です。

 加熱したほうが食べやすいハーブは、レモングラス、ローズマリー、セージ、オレガノ、タイムなど。これらもスムージーなら生で食べられます。硬い茎だけ取り除き、やわらかい茎はそのまま入れてOKです」(小早川さん)