2021年1月、新作歌舞伎『プペル』制作発表で顔を合わせた市川海老蔵と西野亮廣
2021年1月、新作歌舞伎『プペル』制作発表で顔を合わせた市川海老蔵と西野亮廣
【写真】お笑いに情熱を捧げていた頃の“キレイ”な西野亮廣

 このようなバレエというものに愛のない発言、さらに演者の扱いを見れば、バレエファンが怒るのも無理はないだろう。以下はTwitter上でのバレエファンの声だ。

《プペルのバレエバレエを愛している人々にめちゃくちゃ嫌がられてるけど制作の文章見てこれはほんまに嫌やなと思った》

《プペルバレエが目指すものが「芸術」の域まで昇華させた作品ではなく、ビジネスモデルとしての作品の「フランチャイズ化」であることに違和感を抱くのだろう。彼らが作ろうとしているものは「芸術」ではなく「ビジネス」。》

《一般受けした作品のバレエ化(大衆化?)を否定しているのではなく、根拠のない古典への誤解と日本バレエ界のシステムを搾取と言われても仕方がないビジネスありきの制作意図が見えてしまうからなのです…。》

バレエファンの声に総指揮者は

 確信を持った考えであれば、批判があったとしてもその考えを削除する必要などないはずだ。公式noteに文章を綴った製作総指揮者の女性に、noteを削除した理由とバレエファンの声について問い合わせると以下の回答があった。

多くの皆様にご心配をおかけしてしまっていることを誠に申し訳なく思っております。同質問に対する回答は、後日配信するプレスリリースに記載する予定でございます。大変恐縮ではありますが、もう暫くお待ちいただけるようお願い申し上げます」

『プペル』バレエの公演は、10月5日・6日に新宿文化センター大ホールで開催される予定だ。ちなみにミュージカル版の『プペル』は、 7月3日に公式YouTubeチャンネルで無料配信される。『プペル』バレエのチケットの発売は7月10日だ。

 ミュージカルとバレエで互いに盛り上げて……。儲けることや人気を得るために尽力することは悪ではないだろう。しかし、「そういうところが……」という声が聞こえてきそうだ。