テレビ朝日が5月11日に発表した『代表取締役および役員の異動等に関するお知らせ』が話題になっている。
「米倉涼子さん主演のドラマ『ドクターX』など、人気作品を数多く手がけてきた内山聖子プロデューサーが、役員待遇から取締役に昇進したんです。常勤役員としては2人目の女性取締役になります」(テレビ朝日関係者)
内山氏といえば、同局初の女性ドラマプロデューサーとしても知られる。
「入社から4年間は秘書室にいた異色の経歴の持ち主。ドラマ班に異動後、2年でプロデューサーに昇格したもののなかなかヒットを飛ばせず、“数字が取れないプロデューサー”のレッテルを貼られることに」(芸能プロ関係者)
ウェブサイトのインタビューでも、最初のプロデュース作品が低視聴率で打ち切りになったことを振り返り、
《アシスタントプロデューサーに降格されたとき、むしろホッとしたことを今でもよく覚えています》
と、当時のほろ苦い思い出を語っていた。そんな彼女が取締役にまで上り詰めたのは、米倉涼子との“最強タッグ”が大きく関係しているようだ。
「米倉さんは1999年に“女優宣言”し、演技の道へ。翌年に出演したフジテレビ系月9ドラマ『天気予報の恋人』で注目を集めたのをきっかけに、主演を務めるようになりましたが、なかなかハマり役に出会えませんでした。しかし、前所属事務所の会長は米倉さんの才能を信じてテレビ朝日に売り込んだところ、内山プロデューサーがドラマ化の話を進めていた『黒革の手帖』の主演に米倉さんを起用したんです」(前出・芸能プロ関係者)
『ドクターX』よりも優先する仕事
米倉のキャラクターが原作の世界観にマッチしたことで、ドラマは大ヒット。その後、“松本清張三部作”を成功させ、2012年には大ヒットシリーズ『ドクターX』が誕生することに。
「当初はシーズン2で終了予定でしたが、視聴率20パーセント超えのドル箱作品になったことで、テレビ朝日側が米倉さんを説得。どうにかシーズン7まで放送することができました。テレビ朝日の会長は、調整に当たった内山プロデューサーをかなり評価しているため、今回の大出世につながったと聞いています」(前出・テレビ朝日関係者)
残念ながら今年は、米倉と“相棒”とのコラボレーションは見られないようで……。
「米倉さんは、11月からミュージカル『シカゴ』のニューヨーク公演を控えているんです。12月には日本公演もありますから、年内のドラマのスケジュールは取れないでしょう。しばらくはギャラは二の次で、さまざまな仕事に挑戦する意向だと聞いているので、名コンビの復活は来年以降になると思います」(広告代理店関係者)
進化を続ける2人の次回作は、きっと“失敗しない”名作になるはず!