ビートたけしも加齢が原因で…
長らく日本のテレビ業界を支えてきた名司会者が、なぜお騒がせな発言を連発しているのか。メディア研究家の衣輪晋一さんはこう分析する。
「1つは、加齢によるもの。ビートたけしさんも“60歳を過ぎると頭の回転が遅くなるのがわかる”と言っています。また、関口さんはいい意味で“素人”。“いつも視聴者でありたい”と過去のインタビューで語っていて、わからないことを隠さず言うタイプです」
現代とのギャップも、炎上の一因だという。
「時代の変化に関口さんがついていけず、それがSNSで可視化されるようになった。あとは、彼に対して上からバシッと言える人がいなくなったということもあるのでは」(衣輪さん、以下同)
ネット上でも《ハリさんがいなくなってから関口宏は暴走している》など、昨年の張本勲の番組卒業を惜しむ声も。
「(関口より3歳年上の)張本さんがいなくなったことで、番組の雰囲気が急に緩んだ感じがします。張本さんも東京五輪の女子ボクシングで金メダルを獲得した入江聖奈選手について“嫁入り前のお嬢ちゃんが顔を殴り合って、こんな競技好きな人がいるんだ”と発言するなど失言が多く、注目が集まっていましたが、それが関口さんに一極集中化したという面も」
盟友が退いた今、関口も引き際か……と思いきや、“引退”にはまだ早い様子。
「時代の変化を自覚する必要はありますが、視聴率を取れている番組なので、自分から辞めると言わない限り、そうはならないでしょう。司会者としての腕は天才的ですし、人を引きつける魅力もある。関口さんを失うのは、テレビ業界としては惜しいかなと」
発言が取り沙汰されるのは、注目されている証拠。苦言が飛び交っても変わらぬ司会ぶりは“あっぱれ”!?
衣輪晋一 メディア研究家。雑誌『TVガイド』やニュースサイト『ORICON NEWS』など多くのメディアで執筆するほか、制作会社でのドラマ企画アドバイザーなど幅広く活動中