中学1年のあどけない羽生結弦と田中刑事('07年『全日本ノービス選手権』公式パンフレットより)
中学1年のあどけない羽生結弦と田中刑事('07年『全日本ノービス選手権』公式パンフレットより)
【写真】あどけなさが残る、中学1年生の羽生結弦と田中刑事がかわいい

 複数のルール変更が可決されたが、特に物議を醸しているのは以下だ。

フィギュアスケートの得点はジャンプやステップなどの技を評価する“技術点”と、表現力を評価する“演技構成点”の合計で決まります。この“演技構成点”に含まれる項目を5つから3つに減らすことが決定しました」(スポーツライター)

「これで最高点なの?」という場面も

 どのように変わるのか。

「以前まで評価されていたのは“スケーティング技術”“技と技のつなぎ”“曲の解釈”“構成”“演技力”の5項目でした。ここから、“技と技のつなぎ”“曲の解釈”の2つがなくなります。新たな評価項目は“スケーティング技術”“構成”“プレゼンテーション”の3つとなります」(同・スポーツライター)

 この変更が、羽生を“狙い撃ち”していると言われている。

「ゆづくんは、昨年末の全日本選手権のショートプログラム『序奏とロンド・カプリチオーソ』の“曲の解釈”で満点の評価を得ています。それに、“技と技のつなぎ”となるステップやターンも難易度の高いものを美しくできるのは彼くらい。なので、今回の変更は完全に“ゆづ潰し”にしか思えなくて……」(羽生ファンの女性)

 はたして、ルール変更の目的は何なのか。スポーツジャーナリストの折山淑美さんに聞いた。

「演技構成点は、どの選手も全体的に点数が上がっている傾向にありました。例えば、2006年トリノ五輪の荒川静香さんのころなどは10点満点中9点が出ることはほとんどありませんでしたが、近年では“これで高得点なの?”という場面もありました。このように、審判の採点そのものがやや形骸化してしまっている傾向を改める意味もあるでしょう」