現実でも“即復帰”可能な亀山の実力

 令和4年度の警視庁の再採用条件には退職して10年以内とあるが、亀山は退職して14年経っている…。

「一定年数以上勤めていることや退職して何年以内という条件はあります。ただ、都道府県によって違うので、退職してから14年経過していても、設定としておかしくはありません」(秋山さん)

劇中に登場する木札。また2人の名前が並んだ(公式インスタより)
劇中に登場する木札。また2人の名前が並んだ(公式インスタより)
【写真】亀山から冠城まで! 杉下右京の相棒を務めた4人

“リアルさ”もあって人気を博してきたシリーズ。元警察官から見ても現実に近いものを感じるそうで…。

「よくできたドラマだと思います。刑事は地道にいろいろ考える捜査が大事。殺人ひとつにしても、方法や目的など事件によって違ってきます。杉下右京さんは熟考して捜査するタイプなので、リアルで私は好きです。また、捜査する上で相棒というのは重要です。昔から刑事は2人1組で動くパターンが多くて、師弟関係があるんですね。そういう意味ではあの2人はぴったりです」

 右京と師弟関係であり、海外で子どもたちに正義の心を伝えてきた亀山がもし再採用に応募してきたら。徳島県警時代、採用にも関わっていた秋山さんに聞くと―。

「条件としては申し分ないですね。海外にいたということは、語学も堪能。経験も生かされると思いますし、在籍していた時の実績もある。私が面接官なら即採用しますね」

 元刑事のお墨付き。これなら細かいことが気になる右京でも、亀山の突然の帰還に“妙ですねぇ”とはならない⁉