7月10日に投開票が行われた参議院議員通常選挙で、自民党から東京選挙区に出馬し、見事初当選を果たした生稲晃子氏の周辺が騒がしい。
同日に放送された選挙特番『池上彰の参院選ライブ』(テレビ東京系)で、生稲氏がインタビュー出演を拒否したこと、また、陣営関係者がその理由を「生稲さんの国会議員としての資質、勉強が圧倒的に足りないから」と話していたことが“暴露”され、大炎上。しかし翌日には、生稲氏の選挙対策事務所スタッフが、同局プロデューサー宛に「事実と異なる」とする抗議文を送ったと発表したため、現在SNSを中心に、生稲氏の動向が注目を集めているのだ。
アンケート内容が他の議員と酷似?
おニャン子クラブ出身の元アイドルで、その後は女優業を中心に芸能活動を続けてきた生稲氏。2011年に乳がんを患い、その後2度再発、右乳房の全摘出と再建手術を受けた経験から、2016年には政府の「働き方改革実現会議」の民間議員として、患者が病気の治療と仕事を両立する支援体制(患者・医療機関・勤務する会社の3者が連携し、それを取り持つ両立支援コーディネーターを設置する「トライアングル型支援」)づくりに取り組んできた。
「いわゆるタレント候補とは一線を画す存在かと思いきや、生稲氏は選挙期間中、『政治について不勉強だ』と批判を浴びることに。というのも、NHKが参院選候補者に実施したアンケートで、生稲は26問中21問を『無回答』。
例えば、『憲法改正の要否』には『改正する必要がある』、『9条改正し自衛隊明記の賛否』には『賛成』と回答した一方、新型コロナ対策や対露制裁、防衛問題、金融政策、同性婚などに関する質問はことごとくスルー。しかも、NHKだけでなく、日本テレビのアンケートにも“ほぼ無回答対応”をしていることまで発覚し、Twitterでは『#生稲晃子に投票する意味がわからない』というタグまで出現するなど、大騒動になったのです」(全国紙社会部記者)
その後、生稲氏は自身の公式Twitterに動画を投稿。「この度はマスコミ対応に不備があり、申し訳ありませんでした。私とチーム間との情報共有が徹底されておらず、このようなことを招いてしまいました」と謝罪し、あらためてNHKのアンケートへの回答も公表。生稲氏の広報担当である自民党の東京都議会議員・川松真一朗氏も、Twitterで「『無回答』は事務局責任者の処理ミスで、本人は回答を出していました」と釈明したのだった。
「しかし、騒ぎはそれだけで収まらなかった。7月5日の『東京新聞』朝刊に掲載された候補者アンケートの『コロナ対応の緩和』という項目に、生稲氏は、
≪新型コロナは致死率や重症化率が高く、さらなる変異の可能性もあり、5類にすると、入院措置をはじめ健康状態の報告・把握、外出自粛等の要請ができなくなります。今後の状況等を踏まえつつ、適切に対応していきます≫
とコメントしたのですが、これが同じく自民党から東京選挙区に出馬した現職・朝日健太郎氏の回答と酷似していたんです。SNSでは『パクリ疑惑』まで浮上し、生稲氏への批判はさらに加速してきました」(同・前)