「お二人が笑顔で見つめあう写真は、付き合ってんじゃねえかっていう(笑)。仲よさそうなね」

 男性2人が見つめあう写真について、「付き合ってる」と決めつける認識と、それを「付き合ってんじゃねえか」と砕けた表現でアナウンスするセンス。茶化したとも受け取られても仕方ない。

『めざましテレビ』で“問題発言”をした三宅アナ
『めざましテレビ』で“問題発言”をした三宅アナ
【写真】「付き合ってんじゃねえか」と笑顔でいう三宅アナ

LGBTQの時代に合わせるべき

 発言の主は、番組のメインキャスターを務めるベテランの三宅正治アナウンサー(59)。三宅発言を引き取った同じくスポーツキャスターの酒主義久アナ(35)が慌てた感じで「僕も欲しいです」と収めたが、言葉は元には戻らない。

 台本にはないフリーの発言に、アナウンサーやキャスターは本音を漏らしてしまったり、意識的ににおわせたりする。普段は注意していることでも、思わず無意識に口をついてしまうことは、その人物の考え方なりがむき身になる瞬間だ。

 フジテレビ関係者に伝えると「社内で問題視された、という話は聞いていない」というが、アナウンサーの内面の感覚を、LGBTQの時代に合わせバージョンアップをしておかないと、いつ、とんでもない発言をしてしまうかわからない。59歳の三宅アナに、そんな対処ができていたかどうか。疑いたくもなる。

 メディアの発言者は、誤解を受けることのないように細心の注意を払った発信を心がける必要がありそうだ。

〈取材・文/薮入うらら〉