反町隆史と竹野内豊のW主演で話題になったドラマ『ビーチボーイズ』に出演した広末涼子。“ヒロスエブーム”の中、ヒロインとして出演
反町隆史と竹野内豊のW主演で話題になったドラマ『ビーチボーイズ』に出演した広末涼子。“ヒロスエブーム”の中、ヒロインとして出演
【写真】広末涼子が“ひざ上ミニ”のPTA役員姿で運動会へ、側にはキャンドル氏

 では、それまでの彼女はというと─。1996年にNTTドコモの「ポケベル」のCMで鮮烈にブレイク。新しい時代の新しい顔として注目され、翌年には歌手デビューして「紅白」出場も果たした。

 同年、ヒロインを務めた月9ドラマ『ビーチボーイズ』(フジテレビ系)もヒット。小学校の卒業文集に「20年後の私」として挙げた「トップ女優になる」という夢をわずか数年で実現してしまった。

 実家も裕福で、高知市内で事業を展開。中学では陸上部に入り、走り高跳びと100メートルハードルで県2位になった。学業成績もよく、クラスで1番だったこともあるという。大学受験の際には、従兄の東大生(のちに国会議員も経験)に家庭教師をしてもらった。

 とまあ、強い星のもとに生まれ、連戦連勝だった彼女にとって、前述の迷走は初めての挫折。ただ、本人に言わせると、そうでもないらしい。

 2004年の著書『sketch』のなかで、

《私、願いというものが悉(ことごと)くかなってしまうのだ》

 と、豪語。実はこの時期、あまりの忙しさに「一時でも、仕事が少なくなればいいのに」と願っていたという。太れば干されると考え「炭酸、クッキー、ビール、ラーメン」という暴飲暴食でわざと15キロ増量したことものちに明かした。

伊勢谷友介ら“ヤンチャ系”がタイプ

 また、1999年の著書『広末』では、大学を目指した理由について、

「仕事以外の場所ももちたい(略)新しい世界での出会いを大切にしたいなあと思ったの」

 と、語っている。この時期、恋愛関係がにぎやかだったのも「出会いを大切に」したかったのだろうか。ただ、彼女は前出の伊勢谷や金子賢のような、やんちゃ系が好みのようで、そこを「奇行」と関連づける見方も飛び出した。

 そんなわけで、周りから「落ちた時期」と受け取られても「心からよかった」と振り返る彼女。これがあながち負け惜しみでもなさそうなのは、そのあとに訪れた本物の危機について、今年、こんな告白をしているからだ。

「2006年、2007年は私、たぶん人生最悪で、いつも高い所に行ってましたね。(略)よく生きていたと思います、私も。運動神経悪かったら、落ちているなとか」(『突然ですが占ってもいいですか?』フジテレビ系)

 どう最悪だったかについては、

「全然言えないですね。ちょっとキャラクター変わっちゃう。(略)信じていた存在が信じられなくなることってあるから」

 と、明言せず。ただ、2003年に大学を中退した彼女は、直後にモデルの岡沢高宏と授かり婚して、2008年に離婚している。このあたりと関係しているのだろうか。