このままだと出世レースで大きなハンディを背負うことも

「音羽屋のトップである“菊五郎の名”を継ぐのは菊之助さんですし、その後は彼の息子・丑之助くんと続いていくでしょう。そう考えると、菊之助さんからすれば眞秀くんは“息子を出し抜く可能性のあるライバル”のような存在ですからね。寺島さんとしては眞秀くんを歌舞伎界で大成させたいと考えているのでしょうけど、梨園でのし上がるには、後ろ盾や政治力も問われるんです」(梨園関係者)

左から菊之助、丑之助くん、菊五郎。女系である眞秀くんは格下の扱いとされる
左から菊之助、丑之助くん、菊五郎。女系である眞秀くんは格下の扱いとされる
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 母の期待を一身に背負う眞秀くんだが、今後はどのように活動していくのだろうか。

「このままですと、丑之助くんの後塵を拝することになり、出世レースで大きなハンディを背負ってしまいます。やはり、菊五郎さん以外の誰かに師事を受け、大きい名跡を継ぐことが大事だと思います。役者として成功していくには、力のある人に取り入って主要な役に抜擢されることが不可欠ですから」(同・梨園関係者)

 すでに寺島は、歌舞伎界の大御所や松竹の重役に息子を積極的に売り込み、その成果も出ているようだ。

「上方歌舞伎を代表する十五代目片岡仁左衛門さんが眞秀くんを子役として頻繁に舞台で起用してくれています。七月大歌舞伎では四代目市川猿之助さんとも初共演を果たし“歌舞伎にとって大切な宝”と称されるほど高く評価されていました。いずれにしても寺島さんの今後の“推し活”が、彼の将来を決めるといっても過言ではないでしょう」(音羽屋に近しい人)

 母として、女優として、走り続ける日々は続く。