目次
Page 1
ー 申請しなければ受け取れないお金
Page 2
ー 葬儀をしたらもらえるお金
Page 3
ー 扶養されていたらもらえるお金
Page 4
ー 親が生前に支払った見落としがちなお金
Page 5
ー 預金口座を見て各契約を解約すべし

 親が亡くなると、病院への支払いや葬儀などで何かとお金がかかるもの。その費用はなんと100万〜200万円にも。このとき、少しでもお金のサポートがあると、安心してお別れができる。

申請しなければ受け取れないお金

「親が亡くなったとき、国や自治体や民間企業に申請するだけで『もらえるお金』や『戻ってくるお金』というのが結構あります。多い場合だと、60万円ほど受け取れることも珍しくありません」

親が亡くなると公的な給付金などを申請できる。窓口は自治体の役所や年金事務所など。申請できる期限が決まっているものが多いので要注意。
親が亡くなると公的な給付金などを申請できる。窓口は自治体の役所や年金事務所など。申請できる期限が決まっているものが多いので要注意。

 そう話すのは、ご自身も2年前にお父さまを亡くされたファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さん。それらのお金は、私たちが納めている税金や保険料でまかなわれているので、当然の権利として受け取れるもの。しかし、申請しなければもらえないケースが多く、知らないともらい損ねてしまうことも。

 また、申請には期限が決められているので、気づいたときには受け付けが終了していたなんてことにならないように、今のうちに知っておきたい。

 親が亡くなって最初にすべき手続きは、7日以内に役所に死亡届を提出することだが、親が国民健康保険の被保険者の場合は、保険料を支払い続けることがないよう役所に14日以内に保険証を返却する。このとき払いすぎた保険料を取り戻す手続きを済ませることも忘れてはならない。

「手続きが遅れると、保険料が戻ってこなくなるケースもあるので要注意。また、この手続きを済ませることで、役所で行うその他の各種給付金の申請もスムーズに進めることができます」(風呂内さん、以下同)