人が否定する“あざとい”ジャンルはブルーオーシャンだった
くりえみのキャッチコピー「SNSのフェチ天使」も自ら作り出し発信した。彼氏目線の“距離の近い”画角など、フェチ心をくすぐるような写真を多く投稿するようになったわけだが、なぜ“フェチ”にこだわったのか。
「当時は“フェチ”や“あざとさ”は反発する声が多かったと思います。そのなかで成功したのが、わかりやすい例でいくと田中みな実さん。反発される中でも自分を貫かれた結果、現在は女性の支持を獲得していますよね。つまり、批判されている場所はチャンスなんです。肯定されている場所は逆にレッドオーシャン。“あざとさ”が批判されていた4年前だったからこそ、私はそこへ身を投じました。
私にとってフェチ画像は“上品”であることが大事。ですから女性視点から見て“綺麗”に見えるものを意識しました。日本のグラビアは海外のアート的魅せ方とは違い、ダイレクトに男性視点のエロに寄りがちなものが多い。ですから、女性が“自分も試してみたい”“こうなりたい”と思えるような見せ方には徹底的にこだわりましたね」