シニアが注意したい薬とその副作用
薬には大なり小なり副作用がある。特にシニアが気をつけたい副作用には、ふらつきや転倒、食欲不振、便秘、排尿障害、うつ、物忘れ、せん妄(頭が混乱して興奮したり、ぼんやりしてしまう症状)などがある。こうした症状が出る場合は、薬ののみ方を見直したい。
「長年寝たきりだった人が入院して、のんでいた薬を一時中断したら、血圧も下がって元気になり退院時には歩いて帰れたとか、高齢者介護施設の入所者が朝晩10年のみ続けていた胃薬を朝だけにかえたら暴言がおさまった、といったことが実際にあります。どちらも薬の副作用が強く出すぎていた例ですが、こういうケースは案外珍しくないことなんですよ」
高齢者がのみ続けると副作用が強く出やすい薬とはどんな薬だろうか。
「例えば睡眠薬です。種類によっては認知機能を低下させる副作用があるため、のんでいた高齢者が認知症を発症したと周りが誤解するおそれもあるので要注意です」
ほかにも、うつ病の薬や血液をサラサラにする薬、高血圧や糖尿病の薬など、シニアがのむと副作用が出やすい薬がある。代表的な薬とそれぞれの副作用を一覧にしたので、ぜひ参考にしてほしい。