未経験には真似できない“バンカラな雰囲気と機敏な動き”
「タレントの後ろで迫力ある拍手をする学ラン姿の男性たちやチアリーダー、吹奏楽は全員、『東京六大学応援団連盟』の卒業生です。
披露していた応援曲『コンバットマーチ』や『ダッシュKEIO』の本家である早慶を中心とした元応援団員たちがエキストラとして参加していました。タレントの努力はもちろんですが“本家仕込み”のエキストラなので、気迫ある応援が再現されたといっても過言ではありません」(テレビ局関係者)
法政、慶應義塾、明治、東大、早稲田、立教の6校の学生応援団によって構成される『東京応援団連盟』の歴史は1947年までさかのぼる。
「応援団は大学を卒業後も繋がりが強く、あらゆる業界に“パイプ”もあります」(応援団OB)
テレビ業界で働く人も少なくないようで、応援団関係者が撮影に協力するケースもあるといい、
「2019年に放送された大河ドラマの『いだてん』や、2020年の朝ドラ『エール』でも、昭和時代以前の学生応援団役として『東京六大学応援団』の現役部員や卒業生が出演していました。演技は素人でも、バンカラな雰囲気と機敏な動きは、未経験者にはなかなか真似できないもの。古風な出で立ちの若者を集めるとなると、こうした“本物”に頼るに越したことはないんです」(NHK関係者)
“縁の下の力持ち”とも言われる応援団は、日本のテレビ業界も支えているようだ。