地球にやさしい洗濯・アイロンのワザ【アイロンの知恵】

『脱水は短くすぐに干す』

 シワをつけたくない服は、脱水時間を短く。脱水後は洗濯物を畳んで重ね、重さでシワを伸ばし、なるべく早く干す。それでも“脱水ジワ”が強くついてしまったときは、シワの部分を霧吹きで湿らせてから、両手で挟んで叩く。

『ハンカチは余熱で十分』

 ハンカチのアイロンがけは、シャツなどの衣類をかけ終わった最後に。3枚程度のハンカチなら、コンセントから抜いた後の余熱だけでも十分キレイに仕上げることができる。

『大きく上下に振ってよく叩く』

 干すときには、まず洗濯物を大きく上下に振って大きなシワを取る。表面の細かなシワは両手で挟んで叩き、縫い目のシワは縫い目に沿って引っ張る。ワイシャツは一番上のボタンを留めて襟を立てて干すとキレイに。

『低温のものからかける』

 アイロンは加熱時に電子レンジと同等の電力を使う。低温でアイロンがけするものから始めて、中温→高温→余熱で効率よく。加熱する回数を減らすべく、なるべくまとめてアイロンがけをするのもポイント。

『浴室の湿気でシワが取れる』

 シワが残ってしまった衣類は、お湯を張った浴槽の上にひと晩かけておくと、翌朝には自然にシワが取れる。シワが取れたら、陰干しで湿気を取って乾かす。これでアイロンがけの手間を省ける。

〈参考文献〉『おばあちゃん100人の生活の知恵』(主婦と生活社)、『おばあちゃんの知恵袋 少ない電力で快適な暮らし』『おばあちゃんの知恵袋 絵本』(ともに宝島社)、『逆引き おばあちゃんの知恵袋帖』(ローカス)、経済産業省・資源エネルギー庁「省エネポータルサイト」、東京都「家庭の省エネハンドブック2022」

〈取材・文/河端直子〉