目次
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ー いじめを主張したら虐待扱いされた
Page 2
ー 性風俗業は悪、と考える人 ー 「死にたい人」への追い打ち
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ー “正義中毒”の人に叩かれた芸能人

SNSの普及で1億総裁判官時代になった今、ネットの“正しい人”によって裁かれた人たちがいる。それが間違った情報だったら? 正義中毒の人に通報され、とんでもない目にあった“被害者”が語る実態とはーー。

 近年、SNSを中心に自分の正義を振りかざし、その正義に見合わない行動をした相手を容赦なく叩きのめす、という風潮が蔓延している。「自分の主張が絶対に正しい」と思い込み、自分の考えに反する他の人の言葉を聞かず、許さない。彼らは攻撃的な発言をすることに快感を覚えるのか、攻撃対象を常に探している。ベッキー渡部建(アンジャッシュ)、東出昌大……不倫した人間は犯罪者さながらに扱われ、その芸能人は干される風潮になってきた。

 この風潮は芸能界に限らずその他社会的な出来事にも及び、さまざまな行為について“正義”を主張する人がいる。

いじめを主張したら虐待扱いされた

 小学校の低学年でいじめにあった男子児童。しばらくたって学校へ行けなくなった。そのため、母親のAさんは学校や教育委員会に、いじめ相談のために連絡した。

「学校に電話した後なんですが、警察が家にきたんです。児童虐待の疑いがあるとの通報があった、と。誰が通報したのかはわかりませんが、“いじめなんかで学校に行けなくなるわけがない。きっと、あの家の母親が学校に行かせないだけ。虐待だ”というような通報内容だったそうです」(Aさん)

 母親は警察の事情聴取を受けた。しかし、虐待の根拠がなく、すぐに疑いは晴れた。

 しばらくすると、今度は、Aさん宅の郵便受けに「死ね。転校しろ」などと書かれた手紙が入っていた。

いじめの加害者か、その周囲の人か、もしくは、いじめで不登校になることに違和感を覚えている人の仕業かなとは思います」(Aさん)

 でも、手紙の主はどうしていじめで不登校になっていることを特定できたのだろうか。

「私はインターネットをしていないのですが、SNSをしている知人に話したことがあり、うちの話を書いてもらったことがあります。確証はないですが、そこの情報から推測して、第三者が特定したのかもしれません」(Aさん)